あれから数週間が経った。
甲斐田に誘われた映画研究部は廃部寸前だったらしい。
甲斐田にもどんどんアプローチしていき、放課後によく遊ぶようにもなった。
トントン拍子で仲良くなってきたが、甲斐田は俺のことはどう思っているのだろう。
甲斐田から俺の話を聞くことはあまりない。
鈍感な甲斐田のことだ。仲良くなったとしか思っていないだろう。
キーンコーン……..
fw「甲斐田〜 一緒に飯食お〜!」
今日もいつも通り、甲斐田を誘う。
hr「いいですよ〜」
にこやかな顔で了承する甲斐田は本当に可愛らしい。
それが甲斐田にバレないようにサラッと話しかける。
fw「そういや部活って今日からあるんよな?」
hr「はい 最初は掃除と片付けかららしいですよ」
何気に甲斐田はまだ敬語を使ってくる。
正直、もっと距離を縮めたい。
まぁきっと緊張でもしているのだろう。
fw「なんか甲斐田硬くな〜い?」
fw「もっと親しんでや〜?」
そう軽く話しかけると予想通りの回答をする甲斐田。
hr「いやぁ〜なんか緊張するんですよね〜笑」
fw「なんじゃそれw」
fw「まぁゆっくり仲良くなろや!」
hr「はい!」
こういうふわふわしてる甲斐田を見ると心が暖かくなる。
一目惚れの力とはこれ程に強力なものなのだろうか..?
放課後になり、部活がある人は部活の場所へと
移動していった。
どうやら部活には甲斐田の友達もいるらしい。
fw「甲斐田の友達も一緒なんやんな?」
そう問いかけると今度は元気に返事をする。
hr「あっはい!長尾と弦月って言うんですけど、一緒に行ってもいいですか?」
本当は2人で行きたかったが、甲斐田が言うのだから否定する権利などない。
fw「もちろんもちろん!みんなで行くぞ〜!」
つくづく甲斐田に弱いなと自分でも実感した。
この後、甲斐田に案内されて4人で部室へと向かった。
fw「うわぁーお….」
到着した部室はつい声に出してしまうほどものすごく汚く、物置のように色々な荷物が置かれていた。
そこ中には何処かの先輩がおいていった
映画のCDや、脚本なども置いてあった。
gn「結構汚いんだねぇ〜」
ng「掃除するぞ〜!」
そう言われ俺達は掃除に取り掛かった。
30分後
hr「お….終わんない…..」
そういう甲斐田を横目に俺は置いてある荷物を漁っていた。
そうすると、先輩達の映画を見つけた。
fw「先輩達の映画見つけた〜!みんなで見よぉや!」
ng「休憩がてら見るか〜!」
こうして俺達は映画を見ることになった。
hr「…..凄く…綺麗だったね…」
甲斐田が静かにそう言う。
見た映画は、『映画』という感じではなく、
凄く綺麗な風景を男が歩いていくところを各季節ごとを繋げた動画だった。
この歩いている男が甲斐田だったら…と 妄想をする。
gn「だね..綺麗だったね…!」
hr「僕達もこんな綺麗な映像が作れるように頑張ろうね…!」
俺が妄想している間に甲斐田達はまた掃除に取り掛かろうとしていたを
その後、俺達はまた掃除に取り掛かり部室掃除を終わらせた。
コメント
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もうふわっちの頭の中甲斐田でいっぱいなのいいな...これだから神様の手がけるアニコブはすごくいい栄養素なのか...
愛が大きくなってってますね妄想しちゃうとかもう頭ん中いっぱいじゃん💕︎今日も最高でした‼️