コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『数学者の夏』のネタバレを含みます。
※上彩!設定が私のいいようになってます。
回れ右は今のうち!
後輩視点から
私の大学には有名なカップルがいる。
彼女さんの方は、私の尊敬する先輩。立花彩先輩。彼氏さんは数学のトップで冷静、怖いという印象のある上杉和典先輩、彩先輩以外の女子へは冷たいんだ。彩先輩が言うには優しくなった方らしい。
彩先輩は優しい。良く後輩のことを考えてくれる。文系ではかなう人が居ないんじゃないかってぐらい国語を愛しているような人。
「立花先輩マジ可愛いですね」
また誰かが彩先輩に話しかけているようだ
「ふふっ自分の身の丈は知ってるよ。褒めてくれてありがとう。お世辞でも嬉しいな」
お世辞じゃないです。先輩。あなたは綺麗です!!
先輩は少し天然なのか口説かれているのに気付かない。気づいたこと無いと思う。なのに、美人過ぎて寄ってくる輩が後をたたない。大丈夫だろうか?
これはやっぱり上杉先輩も困っているんじゃないだろうか…。いや、上杉先輩はイケメンだった!眼鏡が似合う涼やか系のイケメンだ!運動が出来る完璧なイケメン!
やっぱり凄いカップルだ
「彩先輩!」
「どうしたの?」
「上杉先輩のどこが好きってありますか?」
「えっ~~!」
「どこって言われると難しいな」
慌ててる先輩が可愛らしい。上杉先輩のこと考えてるからか頬が赤い。
「私も知りたいです!」
と友人が入ってきた
「一番有名なカップルですし、やっぱり気になります!」
「だよね!」
意気投合する私達を困り顔で見る彩先輩
「えっとね、上杉君の好きなところはね、う~んいっぱいあるな~」
「どこまで話していいか分からないんだけど…私達小学生からの知り合いなの」
「えーーっ幼馴染みって奴ですか?」
「凄いっ!」
「幼馴染みに近いものだとは思うよ。上杉君はその頃から格好良かったんだ。最初は意地悪で冷たい人だって思ってたんだけど、その奥には優しさがあって…」
「いつも一歩前を歩いてくれて、守ってくれるの、その頃は多分好きとかじゃなくて仲間意識が強かったんだけど。」
「ちゃんと意識し始めたのは高校生かな。高校が違ったから特にエピソードは無いんだけど、私との時間をしっかりとってくれるし、私の意見を尊重してくれる。好きだなって思ったんだ。」
「高校生の時一回別れたんだけど、思わぬところでまた再開して…そこのお祭りで復縁したんだ。そう言えば上杉君、他の事に夢中で一緒にお祭り行く約束遅れてきたんだよ!」
「呆れたけどそれがこの人の良いところでもあるなって感じたの、覚えてるな」
彩先輩は幸せそうに語ってくれる
「そういうところ全部含めて私は上杉君が好きだな」
「良いですね、あっ」
「?どうしたの?って上杉君!!」
「あっいや、立ち聞きするつもりじゃなかったんだ…あまり言ってくれないことを言っていたから…つい」
「ついって…」
彩先輩も上杉先輩もすっごく真っ赤
「お似合いですね」
「!やめて!恥ずかしいよ!」
「っ……」
おーい!っと上杉先輩の友人の方達(これまた有名な方達)が来る。そろそろ退散した方が良さそうだ
「彩先輩お話聞かせてくれてありがとうございました!」
「えっ」
すたこらさっさっと退散
やっぱりうちの有名カップルは推せる
ーーーーーーー
……おーい!っと呼びかけても返事がない
どうしたアイツ?と横にいる奴に視線をやる。
「さぁまた何かアーヤ絡みだよどうせ」
それもそうか、と返事をする。アーヤはまた上杉に何をしてくれたのか。
「おーい、何やってんの?」
…何だ?この甘い雰囲気は
「何でもねぇ」
「何でもなく無いでしょ」
言ってやれ美門。コイツら言うつもり無いから
「…若武マジで口割んないよ」
「さっさと吐けアホ杉」
「うるせぇバカ武」
返すとこは返すなコイツ
「アーヤ?何があったの?教えてよ」
美門がアーヤにターゲットを変更
「恥ずかしいので駄目です」
…駄目らしい。さっきの後輩にでも聞いとくべきだったか。うちの学内1のカップルはまた謎を作ってくれたな…
かつての仲間を思い出しながら考える。
久しぶりにリーダーとしての権限を振りかざして
この二人が忘れた頃に全員揃って何があったんだと攻撃してやろう、と