『はァ……』
又失敗した
真逆飛び降りた場所の下に森があったとは。
御陰で中途半端に怪我を負った。
面倒臭い……。
赤では無い血が頬を伝って落ちる。
『……やっぱ人間じゃないなァ…』
「人間の成り損ない」
其の言葉が頭を過る。
かつて或る人間に云われた言葉。
其れは誰だったか、顔も声も覚えていない。
でも其の言葉は、ずっと自分の頭に引っ付いて取れない。
『…成り損ないだなんて、俺が1番判ってるよ…』
此の儘帰ってる最中に人間に見られて殺されては駄目だ。
帰れても粹螺と鉢合わせて心配させては駄目だ
父が作った初めての最高傑作が自分。
兵器として作られたのが自分。
父に作られた最高傑作として、兵器として自分は生きないといけない。
嗚呼、こんな世界、どうして存在しているんだろう。
コメント
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うわあ…雲雲だ… 好き
まーたでたよ人間の愚かなところ
人間の成り損ない…赤じゃない血…大変だな