僕は【哀蟲さの】両親が事故死してしまい同棲する前は祖母と二人暮らしをしていた。高校1年生
施設暮らしで愛に飢え、孤独だった青年【惹黒レオ】と、あるキッカケで出会い、そこからレオは僕に恋をした。そこから数日後レオの圧力で無理矢理恋人になった。その日から僕は祖母の家を出て色々あって一軒家に一緒にレオと同棲している。まだ高校生だが祖母の仕送りやお互いの一日中働いたバイトのおかげでなんとか生活はなっている。
レオは僕に弱愛しており僕の為ならなんでもするらしく歳が2個上でそばに居ない時は高校3年生らしいとてもクールで大人な思考を持っている。だけど、家や一緒にお昼食べる時などは、まるで幼児退行したかのように赤ん坊みたいにワガママを言いながら甘えてくる。
そんな僕の彼氏レオは ヤンデレだ。
僕に触れてきた者は女性だろうと男性だろうと迷わず殺ってしまう。そんな彼に恐怖を抱きながらもなんだかんだでお互い結構上手くやれている。
いつも通りクラスでホームルーム終え教室から出ようとすると入り口にレオが僕の事を見つめながら立っている。『お疲れ様。さの』微笑みながら僕の頭を優しく撫でる 『ちょっ、今みんなの前だからっ…!』おそらく皆んなの前でこんな行為をした事と同時に撫でられた事の恥ずかしさが感情に出て僕の顔は少し赤くなっているだろう。クラスメイトがニヤケなが僕らをヒューヒュー!と引き立てながら見てくる。それをレオが睨んでいる、僕は焦り、恥ずかしくてすぐさまレオの手を強く握り外へ駆け出した。グラウンドの端ら辺に着くと久しぶりにこんな動いたせいか、それともレオの態度に苦労するせいか、いつもよりも疲れた気がする『おや、今日はやけに積極的だね。照れているのかい。可愛い。』焦っていた息切れな僕の頬を優しく触れ嬉しそうな顔で微笑んでいる。『も、レオいつも僕の事になると周り見ないだから勘弁してよ、!』いつも流されるばかりだがこれがもう三日も続いている。つい強く言ってしまった。ハッとしすぐさまレオの方を見る。レオが少し悲しそうな苦笑いをしてからすぐ笑顔に戻り『君が本当に大好きで、君しか見えていないからつい君の前でも1人の時でも君の事を考えてしまうんだ。』そう瞳の奥が悲しそうな顔をしながら僕に抱きついてきた。強く言ってしまった事に今更罪悪感を感じ、レオに強く言ってしまった事の謝罪も込めていつもより少し強く抱きついた。僕が珍しく強く抱きついてきたことに驚きとても嬉しそうな顔をしてさらに強く抱きしめてきた。『ふふ、嬉しいな。こんなにさのがボクに強く抱きついてきてくれるなんて、本当に幸せだよ。次は気をつけるからね、ごめんね』そう呟き僕の頭を撫でてきた。本当かな、そう思いながらもレオの肩の上で目を瞑り小さく頷いた。
家に帰宅しさっきの事や今日テストがあった事で体も頭も疲れていた。すぐさまソファに飛び込み寝っころがる『ふあ〜………疲れた、』そんな今にでも眠ってしまいそうなウトウトしている僕にレオはブランケットをかけ僕の上に乗っかり顔をグリグリしてきた。少し戸惑いながらも声をかける『れ、レオ、?…疲れたもんね今日は全学年テストあったみたいだし、夕飯作る前に少し休もっか』制服から部屋着に着替えるため立とうとするとレオが腕を掴む
『行かないで。』そう言うと立ち上がり僕にまた抱きついてくる頭を僕の頬にスリスリしながら目を細め、まるで甘えてくる猫のようだった
『でっ、でも部屋着に着替えた方が楽だし、』
『ボクは制服のままでも、さのがいれば疲れもとれるし楽だよ。』それの言葉を口にした途端もっと強く抱きしめてくる
自分よりも大きな体、そして整っている顔と同じシャンプーを使っているはずなのにすごくいい匂いに感じる綺麗な髪。僕の身体に風に揺れるカーテンのようにふわっとすり寄る。その身体の中の心の奥にある赤黒いドロっとした狂気が少し混じっている愛が僕にまとわりついてくる。とても力が強い、自分が弱すぎるからなのかレオが強いからなのかそんな事を考えながら胸元にあるレオの腕を優しく触れ『…だめ』
『やだ。』即答しレオは僕をソファに押し倒して口に軽くキスをしてきた『っ、ダメだよ…制服ではあんまりこういう恥ずかしい事はしたくないよ、』絶対顔が赤くなってる、そう思い腕で顔を隠す。腕をグイッとどかされ『なんで隠すんだい?さののリンゴみたいに赤くした顔、可愛いくて好きなのにな』微笑み、力抜いて。と顎クイをされる 口同士ををフニッとつけて、舌を入れてくる レオと恋人になってからしょっちゅうこういう事をするようになったけど、やっぱり慣れない、この先も何回も何十回も強く抱きしめられたり熱いキスをされたら間違いなく僕は顔が赤くなると思う。けれど、顔が赤くなり続ける代わりに少しそういう行為の快感も出てきた。『っは、んむ、…』レオも疲れているからか今日は一段と深く舌を絡ませてくる。少し苦しいけどその苦しさの中に気持ちいいという感情が入っている。『ふっ、れ、おっ、…』くちゅくちゅと音を立てながら手を絡めて握り途中で口を開けてその隙間から少しの息をする。数分くらい経ち流石に苦しくなってきた。目に涙を溜めるとレオが気付き止めてくれる『…ふぅ、久しぶりにゆっくり熱いキスができて満足。さの、ごめん大丈夫かい?少し無理させてしまったね』僕の頭を優しく撫で涙を拭ってきた。息が少し荒くなりながらレオの肩に寄りかかり『…うーうん、大丈夫だよ、気にしないで、、、、、正直、気持ちかった、』思わず口にその言葉を出すとレオは驚いた後、幸せそうな顔をして僕の唇を優しく触ってくる『ボクもさのとのキス、今回もとっても気持ち良かったよ。君の唾液はやけに甘く感じるね。』その言葉を聞いて少し不思議に思った。レオの唾液は、、、、、わかるのはまだ先かもな、
その後2人は部屋着に着替え仲良く夕飯を作るのだった。