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若井side
今日は涼ちゃんの元気がない
朝起きてもベッドから起き上がれず、声をかけても「ぅ〜、。」と気の弱い声が聞こえる
しんどいのが酷い日はしゃべる事も出来ないと前言っていた
今がそれなのかな。
朝ごはん、いるのかな
お粥でも作ってみようかな
藤澤side
朝起きてからあまりにも無気力な体に、今日は鬱が酷い日だと自覚する
頭が痛い
吐き気がすごい
動けない
若「涼ちゃーん、今日しんどい?」
若井が部屋に来た
返事しなきゃ
今日いつもよりしんどい
そう言わなきゃ
でも力が入らない
言えない
結局、力を振り絞っても「ぅ〜、。」としか言えなくて
若井は「りょーかい。」とだけ言って部屋を出た
怒らせちゃったかな
しばらくボーっとして
さっきよりも頭痛も吐き気も酷くて
不安な気持ちでいっぱいで
死にたくて
若井と話したい
元貴と話したい
安心したい
藤「わか、…泣」
藤「もとき…、ッ泣」
なんで泣いているのか分からない
泣きたくない
気持ち悪い
たすけて
ガチャッ
若「お粥作ってみたよ〜!」
若「あ、」
若井…?
泣いてるのに
見ないで
若井は持ってきたおかゆを机の上に置いて僕に近づく
何を言われるんだろう
何をされるんだろう
今まで嫌な事を言われたことなんてないしされたことも無いけど
怖くて
少し震えてしまう
涙がいっぱい出てきて
「嫌だ」と口に出してしまう
「こないで」と。
若「大丈夫、なんにもしないよ。」
そう言って頭を撫でてくれた
若「怖かったね、しんどかったよね。もう大丈夫だよ、ひとりじゃないから」
若「ちょっとカッター貰うね。」
カッター、?
あれ…
若「俺まだ手当上手くできなくて…。元貴呼んでくるからちょっとまってて!ほんと一瞬だから!!」
腕血だらけだ
いつのまに
なんで
どういうこと、
僕がやったの?
また記憶が消えてる
迷惑かけちゃった
消えたい
嫌われたかな
くるしい
もういやだ
大「涼ちゃんってば!!」
ふと前を見ると元貴が居た
ベッドに座る僕と目線を合わせてしゃがんでくれていて
思わず目線を外す
大「涼ちゃん、こっち向いて。」
あ、怒ってる
怖くて
本当は見たくないけど、元貴と目を合わせる
大「うん、ありがとう。頑張ったね。」
頭を撫でてくれた
怒ってないの?
藤「ごめっ、…また、やっちゃ、た…泣」
大「大丈夫…ではないけど…。気にしなくていいよ。しんどかったんだよね。」
藤「しんどくない、」
しんどい
辛いけど
せめて迷惑をかけないために元気でいたい
自分に言い聞かせるように、元貴にも話す
藤「もっと頑張れるから、…。辛くない、苦しくない…。気持ち悪くない、消えたくない」
藤「死にたくない、。ぐるぐるもしてない、ッ!」
若「ちょ、涼ちゃん…、一旦ストップ…。」
若井が元貴の後ろから出てきて僕を止める
元貴は泣いていて
若井に慰められていた
若「元貴、涼ちゃんは任せといて…。リビングで休んできな、」
大「ごめん、」
涙を拭いながら部屋から元貴が出た
僕が泣かせたの、?
若「涼ちゃん、元貴ちょっと疲れちゃったみたい。さっきの話、俺にもできる、?」
さっきの話
若井も泣いちゃうの
じゃあできない
首を横に振る
若「そっか…。下手くそだけど手当俺がやっちゃうね」
救急箱を取り出し、僕の腕の手当を丁寧にしてくれる
下手くそなんてちっとも思わない
若「できたよ。」
藤「…、ありがと、」
若「元貴の事気にしてるの、?」
あ
バレてる
しないわけないじゃん
僕は話してだけ
でも元貴は泣いちゃった
紛れもなく僕のせい
でもなんで泣かせてしまったのか分からない
それが一番腹が立つ
無意識に傷つけたんだ
僕はいらない
若「さっき元貴に話してたこと、きっと涼ちゃんが思ってること全部逆になって出てきてたんだと思うよ。」
もう頑張れない
辛い
苦しい
気持ち悪い
消えたい
死にたい
ぐるぐるする
若「元貴は多分それに気づいたんだと思う、涼ちゃんが今しんどいって気づいて…。ほら、元貴って繊細だからきっと…辛くなっちゃったんだと思うよ」
藤「そっか、。僕のせい、」
大「涼ちゃ〜ん……??」
元貴がドアから少し顔を出してる
目の下真っ赤
泣いたのバレバレ、
でも元貴は笑顔
藤「はい、」
大「ちょっと元気になった、、?」
藤「少し…?」
若「良かった笑」
藤「2人と話してたら安心するから…。」
聞こえない程度の声で言ったつもりだったけど2人には聞こえてたらしくて
ものすごい笑顔で抱きついてきた
やっぱり
まだ生きたいかも。