大きく広がった両足。
保育士さんは悪い意味ではなく、おもらししてしまうあおいの失敗を受け止めるために布オムツをあててくれているのだ。
恥ずかしくてたまらないが園児の前で漏らして床に地図を作ってしまうわけにもいかない。
されるがままモコモコにオムツをあてられてロンパースを着ている。
時間は13時。
保育士さんに抱えられて園児たちの部屋へと戻っていく。
オムツが気になり今ロンパースを着ていることは頭の片隅にすらない。
ドアを開けると視線があおいの方に集中する。
お姫様抱っこされた中学生はロンパースを着ていた。
クラスメイトたちはびっくりしたようにみている。
園児たちは特に驚くこともなくなっていた。
まだ絵本の読んでもらっているのを座って聴いている。
その横に下ろされたあおい。
お尻を床につけて両足を伸ばした姿勢になった瞬間、たくさん充てられた布おむつのせいで不安定さが増し普通に座ってはいられなくなっていた。
それを察した保育士。
あおいの後ろで体を支えるように座ってくれていた。
そのまま数分がすぎ本の読み聞かせが終わりに近づいてきた。
静かな空間に保育士の声だけが響いていたのでウトウトと眠そうにしている園児もいる。
つぎはお昼寝の時間。
園児と保育士さんがお昼寝用の小さな布団を敷いている。
(お布団の準備出来た人から順番におトイレいきましょうね)
との声に走って部屋を出ていく園児たち。
残っているのは中学生だけだった。
あおいとクラスメイトたちは少し離れた所にいるので1人だけ園児が取り残されたような状況にも見えた。
戻ってきた園児に声をかける保育士の声。
(○○ちゃんと○○ちゃんと○○ちゃんはオムツにしましょうね)
どうやら昼間のオムツは卒業していてもおねしょは卒業できていない子もいるようだった。
順番に紙オムツをあてられていく園児。
パンツからオムツなので、オムツからオムツのあおいよりは格上である。
紙オムツをあてられた園児が
(おねーちゃんオムツ替えないの?)
と言ってきた。
(え?)
とゆうようにあおいの方に視線が集まってくる。
(そういえばあおいちゃんもおむつきれいきれいしましょうね)
保育士はそう言いながらあおいの方に来て、ロンパースのボタンを外しはじめた。
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