テラーノベル
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テーマが重いため断っておくと、政治的意図及び特定の人種への差別の意図は含みません。
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今までずっと言われてきた
お前には醜い罪人の血が流れていると。
自分を愛してはいけないと。
だから、あいつが気に食わなかった。
俺と同じように罪人の血が流れているくせにと思った。
でも、それが如何に的外れかはすぐにわかった。
他人の仕事まで一人で背負い、誰にも弱音という重圧を吐かず、誰かのためを尽くしているやつがどうして罪人になりうるのであろうか。
そして何かのせいにし続けて目を背けた俺も見えた。
劣等感。
普段は泥のように絡みついてきたそれが、海のように透き通っていた。
その日からより一層真面目になった。
常に考え、行動した。
そんな日々が続いたある日の夜だった。
オフィスの中で一人黙ってパソコンに向かっていた。
流石に疲れてきたので目を休めようと上をみる。
「「うわっ」」
俺と日本の声が重なった。
「ドイツさん!酷いクマですよ。」
「あ、あぁ日本か。」
「最近すごく頑張って仕事されていますけど」
お前がだろ。第一なんでこんな時間まで残ってるんだ。
「もっとあなたをみた方がいいと思います。」
言われてから数秒頭が完全にストップしていた。
その通りだ。何をみていたんだ。
その時初めて気づいた。
汚れた罪人の血なんていま俺が正しく生きることに関係あるか?俺のことを愛さなくても「ドイツ」を受け入れてやればいい。
日本を羨ましく妬ましく思っていたことが、一人でひたすらに頑張っていたことがバカらしく思えてきた。
「今日一緒に帰りませんか?」
「あぁ、すぐ準備する」
心が高鳴る。今もし俺が誰かに「君の正しさとは」と聞かれたら、こいつの隣にいれるようにすることと答えられる。
ー
「はあ、ミーティングやっと終わった…」
なんでみんなあんなに自由なんだ…
議事録でも見直しておくか。
「日本!」
「は、はい?」
「今日は俺と帰るぞ、家にうまいハムがある。」
「え、!ほんとですか!!ぜひ!!」
クマ酷いのに元気だなこいつ。
ビールで寝かせて強制的に休ませるか。
ー
ちょっと最初の方重かったですね。
まあ結局ドイツはセコムってことです❣️
ドイツにはどろどろじゃなくてさっぱりとした依存(?)をして欲しい💕🫶
早くもネタなくなりそうです😭😭
ぜひリクエストお願いします🥺
#カンヒュBL
コメント
2件
ドイツの嫉妬心や劣等感、蝕む重圧さえも、無自覚に救ってしまう日本の人の良さがすごく現れていましたね。 現実でも、同じく敗戦国である日本の待遇に不満を抱くドイツの方は少なからずいるそうですし、両国の過去の捉え方やその過去が世界的にどう思われているかの違いが物語に上手く落とし込まれていて、リアリティを感じます。 過去に囚われず、自分を見つめ直し、"正しさ"を他人ではなく自分が思うものに再定義するドイツくん、"正しさ"への自信が確固たるものになってそうですね。その証拠か、日本の好きな美味しいご飯で釣って強制的に寝かすという日本の好みの把握and世話焼きをしてますし…こりゃ日本の隣にふさわしい立派なセコムになりますわ。 長文失礼いたしました。そして、心温まる素敵な独日をありがとうございました。続きも楽しみにしています。
よかったです!最初の「お前には醜い罪人の血が流れている」って重い言葉から始まって、ドイツが日本を見て劣等感が「海のように透き通っていた」って気づくシーン、すごくエモかったです…😭💕「君の正しさとは…こいつの隣にいれるようにすること」って締め、胸熱すぎる。最後のハムで帰ろうって緩さもギャップ萌え〜!二人の距離感、このままずっと見ていたいです🥺✨