テラーノベル
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エ「あざした〜!」
寺「お疲れ様でした〜」
神保町とルミネの劇場での漫才、そして複数のテレビ出演をこなし、ようやく一日の仕事が終わった。
エ「今日も楽しかったな〜」
寺「ほんま信じられへんわ、今の状況」
エ「寺家くん、ホンマにありがとな、俺のわがままに付き合ってくれて、上京決意してくれて」
寺「なんやねん急に気色悪いw」
エ「たまには寺家くんの事労わんとなーって」
寺家の肩を軽く揉むエース。
寺「たまに、じゃなくて毎日でもええんやで?」
エ「うーん、それは嫌やなぁ」
寺「なんでやねんww」
?「おーい2人とも!これからご飯食べに行かん??」
前方から2人に声をかける人物が。
ダブルヒガシの大東だ。
寺「何食うん?」
大「まだ決めてないねん。まぁその場のノリ?にしようかなーって」
寺「せっかくだし行こうかな、エースは?」
エ「あ、すまん、今日はパス」
寺「めずらしっ!お前が大東くんの誘い断ることあるんやな」
エ「俺だって予定の一つや二つあるわ!俺のことなめすぎや!」
寺「はいはい悪かったって」
大「じゃ、寺家は来るってことでええか?エースはまた今度飲もな!おつかれっ!」
エ「おう!」
2人を見送り、逆方向に歩き出すエース。
すると、スマホの通知音がなる。
?『こんばんは。今着きました。何処にいますか?』
Kento『すみません!今仕事終わりました💦急いで向かいます!!』
?『急がなくていいよ。気をつけて』
Kento『ありがとうございます!』
とある人物へチャットを返し、
エースは夜の歓楽街へと歩を進めた。
とある駅前、
スーツ姿の初老の男性が立っていた。
道行く女性が「あのおじさんかっこよくない??」「奥さんの事迎えに来たのかな」と、噂をしていた。
すると少ししてから
エ「あ、あの…!〇〇さんですか?アプリで繋がってくれた…」
?「ああ、君が「Kento」君だね、今日は来てくれてありがとう。」
エ「いえ!僕も楽しみにしてました😊」
?「君みたいな有名な子があのアプリをしているなんてビックリしたよ。奥さんがいるんだろ?」
エ「大丈夫です。「芸人の先輩と飲んでくる」て言ってあるんで…」
?「ふふ、じゃ、行こうか」
エ「は、はい……」
実は半年前からエースにはヒミツの趣味があった。
自分の父親と同年代の男性と体の関係を持つこと。
上京してからのホームシックと寂しさで父親のような大人の男性の愛情を求めていた。
先日、結婚を発表した妻との関係は良好。
夫婦の夜の営みも、お互いの負担にならない程度に致している。
それでも、エースの心は満たされなかった。
「もっと父親に褒められたい」「もっと認められたい」「愛してほしい」
そんな気持ちが膨れ上がり、気がつくととあるマッチングアプリをDLしていた。
いわゆるゲ〇向けのマッチングアプリ。
エースは同性愛者という訳では無いが、自身がネットで調べた上で一番安全に出会えるのがこのアプリからの繋がりからだった。
アプリ内にあるチャット機能を使って交流し、気の合う男性がいたら直接会って、そこから――というのが一連の流れである。
今回は3人目。自分がお笑い芸人である事、あまり口外しないで欲しい、というのも事前に伝えてある(直接会う事が決まった男性には同じ説明をしている。)。
🚹「Kento君はお酒は飲めないんだっけ?」
エ「あんまり得意じゃないです。でももしアレだったら付き合いますよ」
🚹「いや、Kento君の嫌がることはしたくない。いつもは何処で遊んでるのかな?」
エ「えっと……ごめんなさい、東京まだ慣れてなくて…」
🚹「そういえば大阪出身だったっけ?いいなぁ、行ったことなくてね」
エ「めっちゃ楽しいですよ!あ、今度案内しましょか!」
🚹「Kento君の案内での大阪旅行か、楽しそうだね。でも、今回は私なりの東京での遊び方を教えてあげよう」
エ「は、はい!よろしくお願いしますっ!」
エ「ッあ…//♡むりッ……///も、……ゆるしてッ……//くださいっ……♡」
🚹「ふふ、かわいいよKento君…♡」
エ「あぅッ…♡んッ……!♡ダメ……///!」
ホテル内にあるレストランでの食事を終え、
用意してくれた部屋で今、エースは 男性に身体を愛撫されている。
エ「やっ…!もう…イッ……♡イクッ、イっちゃうぅ……!!……ああっ!」
ドピュピュッ!!
🚹「おや、もう果ててしまったのかい?まだまだこれからだと言うのに♡」
エ「ハァ…ハァ…だって……あんなに…されたら…出ちゃいますって…」
🚹「本当にキミはかわいいね…♡汚しがいがある…♡」
エ「あ、あの……///もういちど……お願いします…♡」
🚹「っふふ、最初からそのつもりだよ。と言うか、…今夜は寝かせないからね?♡」
エ「うっ……♡耳……!」
🚹「Kento君は耳が弱いんだね♡今度はそこを攻めてみようか…♡」
エ「いや……!あんっ…//」
翌朝
先に目が覚めシャワーを浴びた男性がバスローブ姿で
朝刊に目を通していた。
ルームサービスで従業員が届けてくれたのだ。
エ「ん、…うぅ……」
🚹「おや、起きたかい?おはよう、朝食はどうする?」
エ「…今何時ですか??」
🚹「えぇっと……朝8時だね」
エ「…8時?!やっべ!!」
時間を教えてもらった瞬間にベッドから飛び起きる。
今日は15時から沼津の漫才劇場での舞台が控えていた。
エ「やばいやばいやばい!!寺家くん怒ってるかな…!言うてる場合か!とにかく急がんと!」
🚹「なにか予定があるのかな?」
エ「この後仕事で静岡行かなあかんのに、間に合わないかもなんです(´;ω;`)」
🚹「おや、それは大変だ……そうだ、私がタクシーを手配してあげよう」
エ「え?!いいんですか?!」
🚹「昨日楽しませてくれたお礼にね。それに、君が遅れると相方さんが困ってしまうんじゃないかな?」
エ「ありがとうございます!!助かります!!」
🚹「ほらほら、急いで準備して?」
エ「はい!!」
男性が手配してくれたタクシーに急いで乗り込むエース。
エ「ほんっっとうにありがとうございました!!」
🚹「いやいや、礼には及ばないよ。その代わりと言っちゃあなんだけど…また会ってくれるかい?」
エ「勿論ですよ!!昨日めちゃくちゃ楽しかったですし!」
🚹「そう言ってくれて良かったよ。あ、Kentoくん」
エ「はい?」
♡チュッ(*´(〃 )
エ「…?!」
🚹「ふふっ、じゃ、お仕事頑張ってね」
エ「…は、はい!ありがとうございます!!」
男性のおかげで無事に新幹線に乗ることが出来た。
相方である寺家も同じ車両に乗っていた。
寺「あ、エースやん。…服昨日と同じとちゃう?」
エ「あ、うーんと……ちょっと寝坊しちゃって!」
寺「アホやなぁww」
エ「えっへへ」
昨日の出来事を少し反芻しながら
ニヤける顔を抑えつつ、今日の仕事に備える
エースなのでした。
END
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