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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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3話目になります!

次で多分最終回です…!

※ご本人様とは一切関係ありません。




akn→『』

fw→「」

モブ→()

で、進んでいきます。

どーぞ!








今日はふわっちに会えるという理由で少し浮かれていた。

と、同時に今日が最後になるかもしれない悲しさでいっぱいになっていた。


待ち合わせは俺の最寄り駅。

ふわっちが働いている場所の駅まで行こうか聞いたら、明那が近い方にしようって。


そんなふわっちの優しさが好き。


好きだけどこの気持ちを伝えることはないと思う。

だって絶対叶うわけない。

大前提で俺は男だし、ふわっちの恋愛対象に男が入っているのかも分からない。

それにふわっちはホストだから恋人が居ると、仕事の邪魔とかになっちゃいそう。

ホストをやっているふわっちは絶対かっこいい。

だから俺が邪魔をしていいわけが無い。

ふわっちの1番になっていいわけがない。

だから、絶対に伝えない。




やっと学校が終わって、駅に向かう準備をする。


(三枝なんか急いでんの?)

『うんそう!』

(おぉ…。気をつけて帰れよ)

『じゃあまた!』


友達との会話を適当に終わらせてしまったのは申し訳ないが、今の俺は急いでる。ごめん!


校内をバタバタと走って外に出る。

外に出た瞬間、校門に人がいっぱい集まってるのが見えた。

見た感じほぼ女性っぽいけど。


『…えぇ…』


急いでるのに。

なんて思ったけど、そこにいる女性たちに『通らせてください』なんて俺が言えるわけがない。

てか、なんでこんなに集まってるの?

有名人でもいるの?

それとも可愛いニャンちゃん?

気になってその輪にそろそろ近づいてみた。


コソコソと小さな声で話し声が聞こえる。


(誰かの彼氏かな?)

(めっちゃイケメンじゃん!)


あぁなんだ、かっこいい男の人がいるのか。

俺にはどうでもよすぎる。

ニャンちゃんかと思ってちょっと期待したのに。


(誰か待ってるっぽい?)

(なんか…ホストみたいじゃない?)


……んぇ?…ホスト…?

いやいやまさか…ね?

無いとは思うけど気になる。けど全然見えない!!!見せてよ!!


(あの!誰か待ってるんですか?)


誰かが話しかけたみたい。


「そうなんよ〜」


…あ、確定です。ふわっちです。


いやいやいや、でもさ?この空気で俺行けるわけなくない??変な目で見られるって。


(彼女さんですか?)

「にゃは、どうやろねぇ?」


そこは違うって言ってよ…!嬉しいけどさぁ!

でもこんなとこでホストムーブいらんから!

もっと行きづらくなったよ、ふわっちー!!


(彼女さん何学部ですか?もしあれだったら呼んできますよ!)

「凄くありがたいんやけど、もう学校出たって言ってたんだよね。ごめんね!ありがとう!」


「みんな見てへんかな?赤のメッシュが入っとる男の子なんやけど」


それを聞いて急いでメッシュ部分を手で隠す。

恥ずい恥ずい!!やめてや…!


(見てないやー。ごめんね)

(見てないですー)


誰も見てないみたい!ラッキー!運が良かった!

まぁここにいるんだけどね!!


「そっかぁ、ありがとね〜。」

(また連絡してみたらいいと思いますよ!)

待って待って。全然、良くない。

「そうやな」


待っ、、。

そう言った次の瞬間、俺のスマホが軽快に音を鳴らした。

一斉に視線がこちらに向く。

…あー、やったわ。


「あ!あきなぁ!」

『…おぉ!…ふわっちやん…!』

「おったなら言ってよ!」

『ははは…ご、ごめん…』

俺に気づいたふわっちがこちらに向かって歩いてくる。


気まずー!!死ぬほど気まずい。

今だけは来ないで欲しい。今だけは!

俺を見る視線が痛いよ…。


「さ!帰ろっかあきな」

『いやなんか勘違いされそうな言い方やめて…、、』

「なんのこと?」


言いながらニヤニヤしてるし。

分かってるやん絶対。

一刻も早くこの場から去りたくて早足で歩いていく。


「待って〜あきな〜」


女性たちの視線を後ろに感じながら大学を後にした。






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コメント

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ユーザー

最高すぎるーーーー!!

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