どうしてこんなことになっちゃったんですか!? わたしたちは一体、何をすればいいんですか……!? あの人は、どこに行ってしまったんですか……!? あの人のことを教えてください! お願いします!! わたしたちにできることがあれば何でもやります! だから教えて下さい! あの人を助けられる方法があるなら……! お願いです! 教えてください!……おねがい、おしえてよぉ……
─────────私は、その先を見たかったよ。
それができないならば、せめて……
あの子達だけでも守ってやりたい。
あの子は……私の娘だからね。
この箱の中の時間は、 一体どうなっているんだろうな。……時間の流れが 狂っているということだけはわかるが……。
この光景は…………私の妄想じゃない。何故こんなにも苦しいのだ!? 何故こうなる前に気付かなかった!! これはもう、終わってしまったことなのだ! なぜ、どうして私はここに居るのだ……? 何故……生きているのだ? なぜ、あの時のことを思い出せない? 私は本当に存在したのか? 存在しないはずの亡霊……それが私なのか?……そんなことはどうだっていい! ただひとつだけ言えることがある。
これが現実だというならば、 私が今まで見ていたのは悪夢だったという訳だ! これこそが真実だと言うなら、 私の心は壊れてしまったという事だろう! ああ、それで構わないとも! 私はまだ生きている! まだ死んでいない! まだ、生きていけるということだ! だからもう一度やり直す! 過去を振り返るのではなく、 これから先を見つめて生きる! その為に、この命を使ってやる! この幻想世界から、抜け出す為に……
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