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おお、これは…第1話からすごく引き込まれました。「飽きた」「つまらない」ってずっと口にしてた連くんが、あの鈴の音に導かれて初めて“もっと見たい”って思えた瞬間、ゾクッとしました。自分の感情の変化に戸惑いながらも、それを素直に受け入れて歩き出そうとする感じがすごく好きです。親友のゆうくんの存在も、彼の変化を引き立ててましたね。続きが気になります!
“飽きた” “つまらない” “めんどくさい”
どうしても飽きてしまう
「連くん!今日駅前のカフェ行かない?」
“めんどくさ” でも特に予定ないしな
何も無いのは “つまらない” し
「いいよ、放課後校門でね」
「やったぁぁ!ありがとう!」
あの子なんて名前だっけ割と見たことあるけど
最近声掛け増えたから分かんねぇな
「連!おはよーさん!」
「ああ、おはよ」
そういえばこいつだけは違ったな
「朝からモテモテだなぁ?いい子見つけた?」
「まあまあな、お前の好みの子は沢山いるぞ」
「まじで?!どの子どの子?!」
「それはお前自身で見つけろよ」
「出たその顔!ケチだなぁ」
こいつは面白い表情がコロコロ変わる
中学からの付き合いで唯一一緒にいる
初めて俺が色々打ち明けられた人物
「で、お前今日カフェ行くんだろ?」
「まぁね、特に予定ないし」
「よく行くよなぁ俺だったら行かない」
「まあそれなりに可愛かったし」
「じゃあおこぼれは貰っちゃおー」
俺はあの子の名前すら知らない
学年も知らない
「あの子名前なんだっけ」
「相変わらずだなお前」
「しょうがないだろ興味がないんだ」
「1年の桜ちゃん!入学式に手紙もらってた」
「そうだっけ」
「あららら、桜ちゃん脱落」
こいつはよく覚えてるよな
もうあの子の顔すら思い出せない
「じゃあまた昼な!屋上ちゃんと来いよ!」
「はいはい」
そういえばそろそろ席替えか
なんかソワソワしてるもんな女の子たち
顔がいいのも困るな
「はい席つけー」
「せんせーい!席替えしないのー?」
「後でなー」
席替えか出来れば後ろがいいな
前だと後ろからつつかれるの “めんどくさい”
「連くん!もし隣になったらよろしくね?」
「うん、よろしく」
授業もなんのためにやってるのか分からないし
学校も “飽きた” な変わり映えしないし
「おーい!連?」
「なんだ」
「なんだじゃないよ!もう昼だぞ迎えに来た」
「そんな時間か、」
「お前そんなぼーとしてると連れてかれるぞ」
「誰にだよ」
この季節屋上暑いから好きじゃないんだよな
あーそういえば祭りどうすっかな
「なー夏まつりどーする?」
「ちょうど考えてた」
「まじ?もしかして誘われた?」
「まあね」
「まじかー、一緒に行こうと思ってたのに」
、、ありだな
そろそろ女の子と遊ぶの “飽きた” し
「久しぶりに2人で遊ぶか?」
「まじ?!」
「まじ」
「お前珍しいないつも女の子と行くじゃん」
「飽きた」
「またそれか」
しょうがないだろそれが俺
治す気はないよ
きっかけがなきゃ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
祭りは騒がしくて刺激が多いから嫌いじゃない
今日はちょうど満月だから人が多いな
「連連!!今日舞あるぞ!」
「舞?」
「お前知らないのか!?」
「知らない」
「満月の時の祭りだけ行われるんだけど舞子さんがめっちゃ綺麗で可愛いんだよ、それでさ俺も一目見たくて祭りは全部行ったけど1回しか見れなくて、、、」
興味ねぇ
舞ってあれだろ顔隠して旗ふるやつ
覚えてねぇけど
「っておい!聞いてんのか?」
「聞いてない」
「お前なぁ!見たら絶対気変わるぞ」
「射的あるぞ」
「まじ?!俺1等賞もらいー」
、、扱いやすくて助かるな
舞子か
そんな綺麗なのか?だから今日は人が多いのか
女の人達なんか着飾ってるな
「今日の舞ちょー楽しみ!」
「今回こそ壇上行く!」
「選ばれるといいねぇ」
選ばれる?
「なぁゆう、、ゆう?」
あいつどこ行った
射的行ったんじゃないのかよ
探しに行くの “めんどくさい”
「ゆう!ゆう!」
どこだよあいつ射的もいねぇし金魚すくいも
あいつが行きそうなとこ全部行ったぞ
、、、一旦休むか
神社で助かったって思うなこういう時
裏の方なら誰もいないだろ
「ふう、、」
1人は慣れてるはずなんだけどな
やっぱあんま人に肩入れするもんじゃないな
…..チリン
…..チリン
、、鈴か?この音
なんか不気味だな早めにあいつ探しに行くか
…..チリン
っ、、、、くそ
気になんだろ鈴の音とか
こっちの方か?急に聞こえなくなったな
、、、気づかれたか
猫か?
……チリン…….チリン
こっちか
山の中になんかあるのか?
、、、今日が満月で助かった割と明るいな
お、開けた、誰かいる、
…..チリン
…..チリン….
、、、なんだあれ、幽霊か?
違う人だ、舞だ、
あれがあいつの言ってた舞か、、?
確かに綺麗だけど、、別に騒ぐほど、、、
……チリン
、、、、もっと近づきたい
、、、、もっと見ていたい
、、、?もっと、?
初めだなもっとって思ったの
ああ、俺はこういうのを求めてたのか
「連っっ!!!はぁ、はぁ、」
「なんだいつ来た」
「お前が見当たらないから、、」
「こっちのセリフだ」
「何言ってんだ俺ずっと、、射的してたのに」
「いなかったぞ」
「そんなはず、、おい連、、どこ行く」
「俺が求めてたものがある所」
「俺も行く」
「いらない一人で行く」
「お前、、ここがどこか知らないのか」
「なにがだ」
「お前っっ!ここは神隠しがあった場所だぞ」
「神隠し?おとぎ話だろ」
「そんなわけっっ!」
「俺はあそこに行くすごく “気になる” んだ」
「、、、何も無いぞ」
「お前が言ってた舞だ、とても綺麗だな」
早く行かないと消えてしまう
あの人がどんな顔してるのか
なんて名前なのか
全部知りたい
「俺はずっと退屈だった」
「知ってる」
「でも今はとても “楽しい”」
不思議と笑みがこぼれる
久しぶりの感覚だ
「なあ、ゆう今の俺はどう見える」
「、、、楽しそうだな、、凄く、、」
そう、楽しい
もっと楽しみたいだから俺は
「ちょっと行ってくるだけだ」
「連、、」
「じゃあな」
俺は舞に囚われたみたいだ
あの綺麗で引き込まれる舞に
あれが俺を変えてくれる
舞拘
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
終わりです
こういう夢を見ました