次の週。インハイの予選相手が決まった。
「 条善寺高校… 」
「 あ、アソビバのところ! 」
知夏がなにかを思い出して言う。
「 なに、知夏なんか知ってるの? 」
蘭は思い出せなかったのか知夏に聞く。
「 去年の春高予選見に行った時に試合してたじゃん! 」
「 結構強いんだ… 」
寧音先輩が呟いた。
「 あ、条善寺って奏楽の家の近くの高校だな 」
「 そう…ですね 」
奏楽先輩は少し俯いたけどいつも通りの笑顔に戻って
「 予選も勝って決勝まで行って代表になりますよ~!! 」
「 そうだな!! 」
晴香さんの笑顔は明るかった。
「 常禅寺か…今がどうかは分かんないが俺の知ってる限りなにをしてくるか分からないチームだ 」
鵜飼コーチが思い出しながら言う。
「 なにをしてくるか…分からない… 」
「 あぁ、アドリブで全部繋いでいく。それこそ遊んでるみたいにな 」
「 …ま、遊ぶには土台が必要ですよねぇ~烏野は土台は結構がっちりしてるし大丈夫でしょ 」
錬さんがどうにかなるっと言った。
「 錬もあんまり気を抜くなよ~お前はすぐに気を抜いて点取られやすいんだからなぁ~ 」
「 ハ、ハーイ… 」