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あの頃見た、夜の星空

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あの頃見た、夜の星空

2 - 第1話 いつもの日常

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2025年12月06日

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「…はぁ、」

仕事が終わりふと見た窓の外は、すっかり暗くなっていた。

俺はmf。自分がどういう人間かって聞かれても、正直よく分からない。ただ仕事して帰るだけの一般人だ。

「mf君、お疲れ様〜!」

「おいjp、もう少しボリューム抑えろや」

「ぁmf君、お疲れさん」

「お疲れ様です。」

仕事後とは思えないほど元気な声で俺の名前を呼んだのは、俺の上司、jpさんだ。明るいしテンション高いしコミュ力高いし…、それなのに仕事となると急に真剣になって立ち向かうその姿は、どんな人でもかっこいいと思うだろう。もちろん俺もだ。

そしてそのjpさんの説教(?)をしているのは、jpさんの先輩のttさん。関西出身で、声がすんごく大きい。だけど実は周りの人をよく見る力があり、俺が仕事で困っている時も、すぐ気づいてこっちに来てくれる。…神かよ。

そんな2人は仲がよく、ずっと一緒にいる気がする。

「いや〜、毎日ありがとね、!」

「こんな真面目にやってくれるの、mf君ぐらいしかいないからさ〜っ、」

「いえいえ、」

「そんなに遠慮せんくてもええのに」

「そうだよ!」

「あ、ありがとうございます…、?」

「そう、!それでよし」

「おまっ、どんな立場やねん、w」

こうやって場を明るくしてくれるところも、ほんっっとうにありがたい。気まずくならずにすむ。

「ではお先に、」

「失礼します。」

「あ、は〜い!」

「また明日、!」

「また、」




「ただいま…、」

12月に入ったこともあり、外は数週間前とは比べ物にならないほど寒かった。

とにかく暖を取るために、すぐに暖房をつけ、お湯を沸かす。

「ふぅ、」

疲れたな…。

ただ仕事をして寝るだけの毎日。つまらなくはない…が、何か足りない。

「見て見てmf君、!」

「綺麗だねぇっ!」

ニコニコと笑いながら俺の手を引く君。どんな姿だったかはよく覚えていないけど、そのおっとりした喋り方、そして性格は、一生忘れられない。名前は________

会える訳ないけど、できたらもう一度会いたいな…。

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