テラーノベル
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夜の首都高C1、スタート地点。VTEC兄弟のタクミ(シビックeg6タイプR)とユウト(アコードユーロR)、藤原兄妹のカイト(FD3S RX-7)と舞衣(S2000)が並ぶ。トオルとユウジは180SXとシルビアで観戦側に。トオルが「VTEC兄弟、C1の走り慣れてきたかな」と呟くと、ユウジが「あいつらの意地、見せてほしいな」と期待。観衆が集まり、タクミが「関西の走り、見せたるで!」と気合を入れる。舞衣が「ふーん、頑張ってね」とニヤリ。ルールはC1内回り1周のタイムアタックで、先にゴールしたチームの勝利だ。
合図と共に、4台が一斉にスタート。カイトのFDがロータリーの鋭い加速で飛び出し、舞衣のS2000が軽快に続く。ユウトのアコードはVTECの高回転を唸らせ直線で粘り、タクミのシビックがコンパクトな車体でコーナーを攻める。最初のトンネルでカイトがリード、タクミが2番手、舞衣とユウトが僅差で続く。トオルが「VTEC兄弟、いい感じだ!」と興奮。甲高い高回転サウンドがトンネルに響き、他の車のエンジン音と混じり合う。
中盤、長い直線でタクミがシビックの馬力を全開にし、カイトのFDに並ぶ。「関西の意地や!」と叫び、インから抜き去る。ユウトもアコードで舞衣をコーナーでブロックし、兄弟で1・2位をキープ。ユウジが「マジか、リードしてるぞ!」と驚く。カイトが無線で「お前ら、C1慣れてきたな」と冷静に反応し、舞衣が「まだ終わってないよ!」とアクセルを踏み込む。VTEC兄弟の連携が光り、観衆が「VTEC兄弟すげえ!」と沸く。
最終コーナーを前に、タクミとユウトがリードを保つ。だが、カイトが一瞬の隙を見逃さない。タクミが右コーナーで僅かにアウトに膨らんだ瞬間、FDのロータリーが唸り、インから2台を一気に抜き去る。舞衣もカイトの動きに合わせ、後ろから抜こうと加速するが、タクミが「ここで負けたら関西の恥や!」と意地を見せ、シビックのアクセルを床まで踏み込む。エンジンが悲鳴を上げ、ユウトが「兄ちゃん、踏みすぎや! エンジンいかれてまう!」と叫ぶ。その瞬間、「バンッ!」と爆音が響き、シビックのエンジンがブロー。白煙が上がり、タクミの車が減速する。
ゴールラインをカイトがトップで通過、舞衣が2位。ユウトのアコードは意地でカイトに食らいつくが3位、タクミはエンジンブローで不動に。結果、藤原兄妹の勝利だ。トオルが「やべえ、バトル熱すぎた…」と息を呑み、ユウジが「タクミの車、大丈夫か!?」と心配。観衆が拍手を送る中、カイトが「お前ら、すげえ走りだったぜ」と認め、舞衣が「まぁ、私には勝てなかったけどね」と笑う。
パーキングエリアに移動。タクミのシビックは白煙を上げ、不動のまま。タクミが「ちと、無理させすぎてもうたな…」と肩を落とし、ユウトが「兄ちゃんの意地も分かるけど、エンジン逝ってもうた…」と悔しがる。大きな事故にはならなかったが、車は動かず。トオルとユウジが急いで駆けつけ、「大丈夫か!?」と声をかけると、タクミが「なんとか生きてるけど、車がな…」と苦笑。トオルが「高橋さんに連絡する!」と携帯を取り出し、積載車を呼ぶ。
高橋の積載車でシビックを後藤の自転車屋へ運ぶ。後藤がエンジンを確認し、「VTECの高回転に耐えきれずブローしたな。なんとか復活させたが、完全な力はもう出せねえ。載せ替えるしかねえよ」と診断。ユウトが「関東は俺らにはまだ早かったかもしれんな」と自嘲気味に笑う。トオルが「そんなことねえよ。お前らの走り、すげえってみんな認めてた」と励まし、タクミが「トオル、ユウジ、ほんま感謝や。また強くなって戻ってくるわ」と約束。
翌朝、VTEC兄弟はユウトのアコードに荷物を詰め、タクミのシビックを積載車で大阪へ帰る準備。トオルが「またC1で一緒に走ろうぜ」と見送ると、ユウトが「次はエンジン載せ替えてリベンジや!」と笑う。タクミが「藤原兄妹にも借り返すで」と意気込み、後藤が「お前らの意地、嫌いじゃねえよ」と呟く。アコードが走り去り、トオルとユウジは「大阪の奴ら、やっぱ熱いな」と見つめる。遠くのC1の光が、次の再会を予感させる。
**なにわのVTEC兄弟(タクミ&ユウト)**:関西の意地を見せ激闘を繰り広げるが、エンジンブローで敗北。C1での経験を糧に帰還。
**藤原カイト&舞衣**:カイトが冷静な逆転劇で勝利、舞衣はVTEC兄弟に挑発的な態度を崩さず。
**桜井トオル&三田ユウジ**:バトルの臨場感に圧倒されつつ、VTEC兄弟を全力で支える。
**後藤トモノブ**:シビックの復活に尽力するが、限界を指摘。VTEC兄弟の意地に共感。
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