◯◯は名前入れても🙆
「乱暴だけど、君だけは別扱い」
街のざわめきが夜に溶ける頃、
左馬刻様はいつも通り、静かに闇の中を歩いていた。
左馬刻「……おい、待て」
あなたの肩を軽く掴む手は力強く、
でも攻撃的というより、守ってくれてる感がある。
左馬刻「急に走るなよ、危ねぇだろ」
振り返ると、鋭い瞳がこちらをじっと見つめている。
いつもの怒気混じりの顔なのに、なぜか心臓が跳ねる。
◯◯「……大丈夫だよ」
小さく答えると、左馬刻様は眉をひそめて、口元だけで微笑んだ。
左馬刻「……あんまり心配させんな」
言葉は荒くても、耳元に届く声には温度がある。
あなたは思わず、頬を少し赤らめた。
路地裏で二人きりになると、
彼はいつものように前のめりで怒鳴る。
左馬刻「なんでそんな危ないことすんだよ!」
でも、怒ってるのは表面だけで、
その目はずっとあなたを追って離さない。
◯◯「……だって、左馬刻様も一緒に来てくれるじゃん」
勇気を出して言うと、彼は少し間を置いてから、
肩に軽く手を置いた。
左馬刻「……あぁ、そうだけどよ」
不器用な肯定の仕方。
だけどその腕の重みが、妙に安心させる。
帰り道。
夜風が二人を包む。
左馬刻「……寒くねぇか?」
手袋越しに手を握られる。
ぎこちなくも確かな温もりに、あなたの胸が熱くなる。
◯◯「大丈夫だよ、左馬刻様」
左馬刻「……嘘つくな」
彼の声は低く、まっすぐで、鋭いけど、
あなたの手は離さない。
左馬刻「……俺だけのもんだ、って思っとけ」
耳元で囁くその言葉に、体が勝手に反応する。
乱暴で強引だけど、
世界で一番あなたを大事に思っている証拠のようで——
◯◯「……はい、左馬刻様」
その瞬間、荒っぽい彼の笑顔が少し柔らかくなった。






