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鳳蓮荘
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ふぁらべら
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コメント
1件
うわあ……第64話、重い展開でしたね。三人が倒れて救護車に運ばれるシーン、ひとつひとつの動きがリアルで胸が締め付けられました。特に公太の「絶対負けねぇ」というかすれた声に、まだ燃え続ける闘志を感じてゾクッとしました。畑中の自己責任を感じる台詞も、彼のキャラの深みが出ていて好きです。敗北が次にどう繋がるのか、本当に気になりますね……!
数分後――。
「いたぞ!」
「三人が倒れている!」
ORVASのサポート部隊が現場へ駆けつけた。
地面には、公太、唯我、一祟の三人が倒れている。
全身は血と土埃にまみれ、激しい戦いの跡を物語っていた。
隊員の一人が素早く脈を確認する。
「意識はある!」
「急げ! すぐ搬送する!」
「止血を優先しろ!」
緊迫した声が飛び交う。
三人は担架へ乗せられ、そのまま救護車へ運び込まれた。
救護車の中。
サイレンが鳴り響く中、三人は静かに横たわっていた。
顔色は青白く、呼吸も浅い。
それでも、生きていた。
唯我がゆっくりと目を開ける。
「……くっ」
苦しそうに息を吐く。
「今までの連中とは……格が違った……」
その言葉には、悔しさが滲んでいた。
隣では、一祟がかすかに頷く。
「……あの力は……僕たちの想像を……遥かに超えていました……」
静かな声だった。
だが、その瞳には諦めはなかった。
その時――。
公太の拳が、小さく震えた。
固く握り締められた拳。
そこには敗北への怒りが宿っていた。
「……次は……」
苦しそうに息を吐く。
「絶対……負けねぇ……」
かすれた声。
それでも、その決意だけは誰よりも強かった。
三人は敗北を刻み込む。
その傷は、やがて新たな力へと変わる。
誰もまだ、そのことを知らなかった。
一方、その頃――。
畑中は原田を助手席に乗せ、無言で車を走らせていた。
険しい表情。
ハンドルを握る手には力が入っている。
その時だった。
通信機が鳴る。
「……ジュリーか」
『畑中、大変よ!』
ジュリーの声は明らかに切迫していた。
「どうした」
『三人がやられたの!』
『公太、唯我、一祟……全員……!』
「……!」
畑中の表情が変わる。
ハンドルを握る手に力が入った。
「詳しく話せ」
『相手はアビス三幹部』
『ロキ、カイゼル、ヴィクターよ』
その名前を聞いた瞬間――。
畑中は静かに目を閉じた。
「……やはり、あの三人か」
アビス最強。
直属の側近。
歴戦の猛者。
その実力は、誰よりも知っていた。
ジュリーが続ける。
『三人とも全力で戦ったわ』
『でも……まったく歯が立たなかった』
畑中は短く尋ねる。
「命は」
『助かったわ』
『全員重傷だけど、病院へ搬送中よ』
その言葉に、畑中は静かに息を吐く。
そして――。
ドンッ!!
拳がダッシュボードを叩いた。
「くそっ……!」
悔しさを押し殺した声だった。
「……全部、俺の判断ミスだ」
視線を前へ向ける。
「ネオコードの習熟も十分じゃなかった」
「それでも現場へ出したのは……俺だ」
責任の重さが胸にのしかかる。
しばらく沈黙が流れた。
やがて畑中は通信機へ向かって口を開く。
「ジュリー」
「三人の状態を逐一報告してくれ」
「俺もすぐ病院へ向かう」
『了解』
『病院で落ち合いましょう』
通信が切れる。
畑中はアクセルを強く踏み込んだ。
エンジンが唸りを上げる。
「待ってろよ……」
静かに呟く。
「お前たちは、必ず俺が守る」
「そして……この責任は、俺が必ず果たす」
夜の街を切り裂くように、車は病院へ向かって走り続けた。