中学の時からずっと海が好きだった。
だから、週に1回の程度で海に通っていた。
今日は海にいた。
今日は裏の方に行ってみた。
そこで、君を見つけた。
橙『…』
悲しそうな目で海を見つめている君。
橙『……?』
橙『ニコッ』
紫『……!』
橙『ここ、俺のお気に入りなんや』
橙『君も?』
紫『あ…はい……!』
その人は橙と言った。
同じ制服を来てたから、
同じ学校の先輩だってすぐわかった。
それから毎日欠かさず、海へ行った。
紫『せーんぱいっ!』
橙『ん?』
橙『あ、紫くん!』
橙『学校、どうやった?』
紫『楽しかったですよ……!』
橙『……嘘つけ』
紫『……え?』
橙『本当は寂しかったくせに』
紫『っ……』
紫『はぁ〜先輩にはバレバレかぁ〜』
橙『そりゃ、そうやろ!』
紫『はいっニコッ』
楽しかった。とにかく。
橙先輩と会えるって思うと学校頑張れた。
でも、橙先輩を学校内で見たことない。
不登校……なのかな?
でも、なんで制服来てるの……?
橙先輩はいったい……
またある日、海に行った。
でも、橙先輩はいなかった。
その次の日も。
そのまた次の日も。
また次の日だって先輩はいなかった。
紫『今日は……きっといる……!』
いつもどうり海に来ると
そこには橙先輩がいた。
紫『あ……!』
紫『先輩っ!!』
橙『……』
紫『心配したんですよ?!』
紫『どこにいたんですか……ムウ』
橙『……ごめんなっ……ニコッ』
紫『……』
紫『許すっ……!』
橙『ニコッ』
ぎゅ。
橙先輩は俺の手を握った。
紫『へ……?』
橙『今日はずっと一緒にいて……?』
橙『日が……登るまで』
紫『いい……ですよ』
君は俺が初めて君を見た時の顔をしていた。
橙『俺、紫くんに言わなあかんことがあってな』
紫『え……?』
橙『俺……さ……』
橙『_____________だ。』
橙先輩が言葉を言うと同時に大きな波が音を立てた。
紫『あ、先輩……聞こえなかったです……』
橙『フルフル』
橙『もう大丈夫ニコッ』
夜明けが近づく。
そしたら橙先輩の体は
透けていた。
紫『先輩……?』
紫『その体っ……!』
橙『もう……時間やっニコッ』
紫『どういうことですかっ……!ポロポロ』
橙『……ニコッ』
橙『今までありがとうな』
紫『いやっ……!ポロポロ』
紫『行かないでっ!!ポロポロ』
俺がそういった時はもう
遅かった。
胸が痛い。
苦しい。
涙が止まらない。
今わかった。
俺、橙先輩に片思いしてたんだ。
紫『ポロポロ』
砂浜に1輪の紫色の小さい花が置いてある。
紫『これ……カタクリ……?』
紫『……!ポロポロ』
紫『なーんだ……ポロポロ』
紫『両思い……じゃんっ……ポロポロ』
コメント
9件
えーとね? つまり……橙くんは……亡くなってます……うん……
...(´;ω;`)((殴 はい2人とも、泣かした刑で 付き合ってください( ;ᯅ; )((は? もー...ほんとにさぁ...(´;ω;`) いちごちゃんなんか...改めて 本当に尊敬する...((上から目線 て事で自己紹介?プロフィール? に書いていい...?((語彙力