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#ファンタジー
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僕は誰よりも早く学校に着くのが好きだ。学校は嫌いだが、『1番』というのは気分がいい。これくらいでしか『1番』は取れないから。せめて、せめて少しくらい、こういうくだらないことで優越感に浸らせて欲しい。
僕は扉を開けた。
「………?」
足に違和感があった。
ぴちゃん
……………水、?
教室の床1面が水だ。水面。
は?
バッと窓を見ると
「ここ。水の中、?いや息ができているし」
この間3.85秒
なにかまずい気がする。足をどかそうとしたその時。
「!?!?!?」
僕は、沈んだ。良く考えればなぜ足を置いていたのに今まで沈まなかったのか。
「……………?夢か、?」
寝ていたのか?
周りを見ると、変なことに気がついた。
「僕、廊下で寝てた、?」
というか、誰もいない。人っ子一人いないのだ。
窓を見ると。
「やっぱり。水だ。」
海の、中みたいだ。でも、魚いないなぁ。
コツ、コツ、コツ、
足音がした。
「人だ、人がいるんだ。良かった」
美青年が足音を廊下に響かせながら近づいてくる。
「おや、」
僕に気づくとスピードを上げた。
(、?なんなんだ彼。制服が違う。他校、?)
疑問はあるがそれよりも人がいたという安心感の方が強かった。
「良かった、人がいて全員消えたかと、名前は?」
彼も僕と同じように迷った人らしい
「正、山中正」
「僕はカイ」
「カイ、海とかいて?」
「いや、正解の解」
「解、解ねぇ、」
「そうだ。君のような人にあったら渡そうと思ったんだ。」
そっとノートを渡してきた。
「?」
「お下がり」
「…」
「引き継いでるんだ。」
「え?」
「こういう繋がりを大切にするのが我々さ」
「はぁ、」
僕はなんとなく受け取ってしまった。それもこれもこいつの顔が綺麗で、整っていて断れなかった、というのが強い。
パラパラとめくってみるが
「なにこれほぼ使われてなくない?」
漢字が適当なページの適当な場所に書いてあるだけだ。
「そういうノートさ」
「?」
「ま、気をつけてね」
「でも、さ、」
「いない、?」
消えてしまった。彼は、どこに?
次の瞬間
ドカン!という音と共に、大きく校舎が揺れた。
「まずい!」
地震か?こういうの時ってどうすればいいんだ!?津波のために上か?それとも崩れる前にここから逃げるべき?
!?ダメだ。外は海だ!じゃあ津波は?
パリン!
窓が!
水が流れ込んでくる。
(息が…)
そこに見えたのは、最後に見えたのは。ノートのページが開くところだった。水の勢いが弱くなっている気がする。
そしてノートに。『海』と書かれていく
「ぅぁあ!」
い、った…
ノートを持って気づけばそれなりの高さから落ちていた。
上を見上げると。中庭ということに気がついた。そして悲鳴が上がったことにも。
僕はどうやら2階ほどの高さから落ちたらしい。その瞬間を生徒たちは目撃したらしい。
大人たちから質問攻めにされた。
僕はなんにも聞いていなかった。ノートと解のことしか考えられなかった。
『気をつけてね』
継承であり警鐘である。ノート、これは一体