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注意
・誤字、脱字あり
・語彙力は遥か彼方へ飛んでいきました。
・ご都合設定
・キャラ崩壊
・季節、時間軸は改変しました。
・原作ガン無視
・死亡表現
それでもいい方はゆっくりしていってね。
ネ「お前が殺しかけた人間を」
全「?!?!」
圭「は、?俺が、殺、す、?」
万「ちょっと待てよ!場地は確かにバカだけどそんなことする奴じゃねえ!」
堅「俺らがそれは保証する!」
ネ「…落ち着け、殺した、とは言ってねえだろ。あくまで殺しかけた、だ。」
隆「だからといって場地はそこまで相手を殴んねえ」
春「おう、俺らはずっと一緒に居たんだ。場地は相手をそこまで追い詰めねえ」
ネ「ああ、殴り合いをしていればな。場地圭介はそいつを殴ってねえよ。」
万「じゃあ
ネ「燃やしたんだよ」
全「!?!?」
ネ「場地圭介と、ずっと一緒に居たんだったらわかるだろ?」
隆「…確かに場地は腹が減って車を燃やしたことがある。だが、人を燃やしたことなんて
ネ「直接燃やした訳じゃねえよ。…偶然だったんだろうな、場地圭介は確かに車を燃やそうとしていた。だが、燃やそうとした車は家とボール1個分程度しか距離がなかったんだ。」
全「!!」
ネ「燃えた車の炎が家に引火して、家は、燃えた。その家の中には、人が、居たんだよ、」
全「…」
ネ「その人は、なんとか一命を取り留めた、が、いつ死んでもおかしくない状態だった、…その人は、燃やされた人は、俺の、兄貴だったんだっ!」
全「ッ!」
ネ「兄貴はっ!元々身体が弱くて、家に居ることが多かった、その日も家に居て、火に囲まれた兄貴は、煙を吸いすぎて自分で脱出することができなかったっ!俺が家に帰ってきた頃には家は燃えていて、道の先にはライターを持った男が見えた、そいつこそ、場地圭介だったっ!」
圭「!」
ネ「俺はそいつになんで燃やしたか聞いたんだ、そしたらそいつは腹が減っていたからとほざきやがる!腸が煮えくり返りそうだった!でも、兄貴が家に居る事を思い出して、俺は兄貴を助け出すため家の中に入って、兄貴を抱えて脱出した。兄貴は、全身火傷の意識不明の重体だった、1日1日生きていることが奇跡で、いつか、起きてくれる、また、俺の名前を呼んでくれる、ってそう思ってた、…そんな兄貴が、今日、病院から、死んだって連絡がきたんだ、」
ヒュッと息を吸う音が聞こえた。
ネ「…兄貴をそんな目に合わされても、俺は、完全に、場地圭介を恨む事ができなかった、」
圭「は、?」
ネ「場地圭介には、妹を、助けられたから、」
全「!」
ネ「妹が不良共に襲われて、…尊厳を奪われそうになったとき、場地圭介が現れて、不良共をぶっ倒してくれたんだ、この出来事は、兄貴が燃やされた次の日の事だった、俺は、場地圭介を恨めばいいのか、感謝すればいいのかわかんなくなった、!」
全「…」
ネ「…兄貴が死んだのは元々の持病も関係してあたから、火事は、あくまできっかけに過ぎなかった、でも、兄貴が死にかけた事実は変わらない、でも、妹は助けてもらった、じゃあ、どうするか。…俺が出した答えは心の整理をして、けじめをつける、だ」
圭「けじめ…」
ネ「直接本人と殴り合う事で俺はけじめをつける事にした。」
圭「ッでも!お前は兄貴を殺されかけたんだろ?!そんなことでけじめがつくわけが
ネ「心が満たされてしまったんだ!お前と殴り合いをする内に!」
圭「?!」
ネ「初めて会ったときからわかっていた!お前が悪い奴じゃ無いことは!でも!それでも!心ん中はぐちゃぐちゃで!それしか、殴り合うしか思いつかなかったんだ!」
圭「…」
ネ「だけど!時間を共にする内にお前に情が映ってしまったんだ、」
ネコの目から涙が溢れ出した。
ネ「お前と殴り合う時間は、共にする時間は、あまりに心地よくて、でも、心にけじめをつけないと、俺は、俺は、!」
場地はネコを抱きしめた。
ネ「?!」
圭「すまん、お前の兄貴を奪っちまって、お前をそんなに苦しめて、ホントにごめん。」
ネ「ッ」
圭「許さなくていい」
ネ「?!」
圭「許されようなんて思ってない。だけど、俺もお前と居る時間は楽しかった。…お前の苦しむ顔を見るのは嫌だった。けど、お前を苦しめたのは俺だった。一生かけて償う。お前はもう、充分頑張った。俺を恨めネコ」
ネ「ッ」
ネコは泣いた。今まで我慢していたダムは一気に崩壊して、場地に抱きつきながら泣いた。場地はそんなネコの気が済むまで抱きしめた。
結論から言うと、ネコは場地を恨まなかった。場地は色々反論しようとしたが、ネコは自分が決断したことだからと一切反論を受付なかった。その代わりと言ってはなんだが場地はネコに戦いで勝ったお願い事を言い渡した。
「これからもけじめをつけに来い」
これが場地の言うお願い事だった。ネコは思わず笑って、場地もネコに釣られて笑った。
今日もネコが場地圭介を訪ねて来た。2人はいつもの様に殴り合いをしている。2人はとても楽しそうに殴り合っていた。空は晴れ渡っていた、まるでネコの心のように。