テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
電車は減速を始めていた。窓の外に見える先には、川をまたぐ長い鉄橋。 俺は知っている。この橋は“必ず”途中で途切れる。
そして、それはシナリオが始まってからわずかな時間で起こる。
(……降りるタイミングを早めれば、まだ渡れる)
涼介「立て、今すぐ降りるぞ」
唐突な声にサンアが目を瞬かせ、ヒョンソがこちらを見る。
理由を説明する暇はない。
その時、耳を刺すような電子音が響いた。
【サブシナリオ到着】
分類:サブ
難易度:E
条件:途切れた橋を渡り、玉水駅に到達すること
制限時間:20分
報酬:コイン200
失敗時:───
橋の名前が表示された瞬間、俺の確信は決定的になった。
涼介「急げ! 橋が切れる前に渡るぞ!」
ギリョンがすぐについてきたが、ミョンオは足を止めている。
サンアも不安そうに立ち上がった。
ドゲ「おっと、ゲームが簡単すぎても面白くありませんよねぇ」
【シナリオの難易度が変更されました】
難易度:E → D
【死者の怨念が復活します】
【周囲の地形が黒いエーテルに覆われます】
外の闇の中で、濁った白目がいくつもこちらを覗いていた。
(……来たな。魔人だ)