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あとほんとに見るの遅れてごめん、
無理しないでくださいね(>_<) ほんとのほんとのほんとに大丈夫?
続編っていうか、34話みたいな感じで書いて欲しい!
「ダイエットする!」
〇〇がそう宣言した日のこと、三人は見事に同じ反応だった。
「え、なんで?」 「必要ないでしょ」 「むしろ今がちょうどいい」
三方向から即ツッコミ。
「だってさぁ……」
〇〇は少しだけ視線を逸らして、曖昧に笑う。
「気にしてるの、知ってるよ」 「でも無理なのは違う」 「それで元気なくなる方が嫌」
三人とも本気だった。
〇〇が笑ってるのが一番って、心から思ってる。
それでも〇〇は「ちゃんと考えてるから」と言って、
少しずつ食事を減らしたり、お菓子を控えたりし始めた。
最初のうちは、三人も必死に止めていた。
「それ以上はやめよ」 「ちゃんと食べて」 「無理してない?」
でも時間が経つにつれて、〇〇が頑張ってるのも事実で。
完全には止められないってわかってからは、スタンスが変わった。
「じゃあ、せめて一緒に考えよ」 「変なことはしない条件」 「ちゃんと見てるからね」
そう言って、協力する側に回った。
―――
その日の夜。
三人はリビングにいて、〇〇は「先に寝るね」って部屋に入ったはずだった。
……はず、だった。
カサ。
小さな音。
もとがピタッと動きを止める。
「……今、音した?」
「した」 「したね」
ひろとりょかも顔を見合わせる。
そっと様子を見に行くと――
部屋の隅。
ベッドに腰掛けた〇〇が、
小さな袋のお菓子を両手で持って、めちゃくちゃ申し訳なさそうに食べてた。
「……っ」
見つかった瞬間、〇〇の動きが完全に止まる。
「……あ」
口の中にまだ入ってる。
目が泳いでる。
「……これは?」 「お話、聞こっか」 「隠れてたよね?」
三人に囲まれて、〇〇は観念したみたいに肩を落とす。
「……おなか、すいて……」
その声が、弱くて、可愛くて。
もとは一度、深く息を吐いてから、〇〇の前にしゃがむ。
「怒ると思った?」
「……うん……」
「そっか」
そう言って、そっと袋を取り上げる……かと思いきや、
〇〇の口元についたお菓子の欠片を、親指で拭った。
「隠れるのは、心配になる」
ひろが隣に座って、優しく言う。
「食べたいって思うの、悪くないよ」 「我慢しすぎてる証拠」
りょかは苦笑いしながら、〇〇の頭をぽんぽん。
「ほんとにさ、ずるい」 「こんな顔されたら、責められない」
〇〇は涙目で、ぽつり。
「……がっかり、した?」
三人は一斉に首を振った。
「してない」 「むしろ安心した」 「ちゃんと欲求あるんだって」
もとが〇〇をぎゅっと抱き寄せる。
「我慢しすぎる方が嫌」 「隠れて食べるくらいなら、言って」
ひろも反対側から寄ってきて、額に軽くちゅ。
「一緒に考えるって言ったでしょ」
りょかは耳元で、小さく囁く。
「〇〇は、大事にされる側なんだから」
#気軽にコメントして!!
結局その夜、
お菓子は三人で少しずつ分けて、
〇〇は真ん中で囲まれて、
安心したみたいに眠った。
頑張る〇〇も、
弱い〇〇も、
隠れてお菓子食べちゃう〇〇も。
全部まとめて、大好き。
ゆなちゃん!ありがと!
朝から、少しだけ変だった。
〇〇はいつもより準備に時間がかかって、
靴を履くときも、なんとなくふらっとしていた。
「大丈夫?」
玄関で声をかけたのは、もと。
「うん、平気」
そう言って笑ったけど、その笑顔が少し薄いのを、
ひろもりょかも見逃さなかった。
「無理しないでね」 「何かあったら連絡して」
三人は学生じゃない。
だから、いつもこうやって見送るだけ。
ドアが閉まってからも、
なぜか胸の奥がざわついていた。
―――
学校。
午前の授業の途中で、
〇〇は急に視界がぐらっと揺れた。
(あれ……)
立ち上がろうとした瞬間、
足に力が入らなくなって――
次に目を開けたとき、天井が見えた。
「〇〇ちゃん!」 「大丈夫!?」 「保健室行こう!」
先生の声、クラスメイトのざわめき。
でも頭がぼんやりして、うまく返事ができない。
保健室で横になっていると、
スマホが震えた。
【もと:今、大丈夫?】
指先が震えながら、短く返す。
【〇〇:ちょっと……倒れた】
それだけで、十分だった。
―――
学校の門の前に、三人が揃ったのは、それからそう時間はかからなかった。
「すみません、迎えに来ました」
落ち着いた声だけど、
もとの表情は明らかに硬い。
保健室で横になる〇〇を見た瞬間、
三人の空気が一気に変わった。
「……顔、真っ白」 「無理してたでしょ」 「言ってくれればよかったのに」
責める声じゃない。
全部、心配から。
ひろがそっと声をかける。
「歩ける?」
「……たぶん……」
そう言いかけた瞬間、
りょかがすぐ前に出た。
「たぶん、はダメ」
そのまま、〇〇を抱き上げる。
「えっ……!」
「軽すぎ」 「ちゃんと掴まって」
〇〇は驚きながらも、
りょかの服をぎゅっと掴んだ。
もとは何も言わずにカバンを持って、
ひろは先生に深く頭を下げた。
―――
家に着くと、〇〇はそのままベッドへ。
「寒くない?」 「喉乾いてない?」
三人が次々に世話を焼く。
もとは体温計を持ってきて、
ひろは水を、
りょかは毛布をかけ直す。
「……ごめんね……」
〇〇がそう言うと、
もとは少しだけ眉を下げた。
「謝らなくていい」 「心配かけたのは事実だけど」
ひろがベッドの横に座って、優しく言う。
「倒れるまで頑張ったのが、もうダメ」
りょかは〇〇の髪を撫でながら、
「学生なんだから、頼って」
その言葉に、
〇〇の目がじわっと潤む。
「……みんな、忙しいのに……」
もとは静かに〇〇の手を握った。
「〇〇の方が大事」
ひろも反対側から手を重ねる。
「比べるまでもない」
りょかは少し照れたように笑って、
「だから、今日は何もしなくていい」
〇〇はそのまま、
三人の手に包まれながら、ゆっくり目を閉じた。
眠りに落ちる直前、
小さな声で呟く。
「……迎えに来てくれて、ありがとう……」
もとが静かに言った。
「当たり前でしょ」
ひろが続ける。
「帰る場所、ここなんだから」
りょかは一番近くで、そっと囁く。
「起きたら、また甘えていいよ」
その夜、
三人は交代でそばにいて、
〇〇が少しでも動くたびに目を覚ました。
守るって、
こういうことなんだって。
ゆいちゃんもありがと!終わり方迷子ごめん!