テラーノベル
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夕方、家の玄関が開いた。
「ただいまー」
その声と一緒に、知らない男の人の気配。
「お、おじゃまします……」
リビングにいた、もと・ひろ・りょかの動きが、ぴたりと止まった。
「……誰?」
一番最初に声を出したのは、もとだった。
笑ってるのに、目だけが笑ってないやつ。
〇〇は少し慌てた様子で説明する。
「えっと、同じ学校の人で。レポート一緒にやってて……ちょっと寄るだけだから」
「ふーん」
ひろが腕を組んだまま、男の人を上から下までゆっくり見る。
「“ちょっと”ね」
りょかは何も言わない。ただ、〇〇の隣に自然に立って、距離を詰めた。
男の人は空気を察したのか、背筋を伸ばしてペコペコしている。
「じゃ、じゃあ、レポート渡したらすぐ帰りますんで……!」
その様子を見て、もとはにこっと笑った。
「うん。ありがとう。……でもさ」
一歩、男の人に近づいて、低い声で。
「〇〇は、家に男連れてくるタイプじゃないから」
ひろも続く。
「悪いけど、今日はここまで」
りょかは〇〇の肩にそっと手を置いて、静かに言った。
「送っていくよ。……あ、〇〇はいいから」
その圧に完全に負けて、男の人は「す、すみませんでした!」と逃げるように帰っていった。
玄関のドアが閉まる。
……静か。
〇〇が恐る恐る振り返ると、3人の視線が一斉に向く。
「…な…なに?」
その一言で、スイッチが入った。
「なに、じゃないでしょ」
もとがため息まじりに頭を押さえる。
「心臓に悪いこと、さらっとやるよね」
「〇〇さ」
ひろが近づいて、しゃがんで目線を合わせる。
「自分がどれだけ無防備か、わかってる?」
りょかは〇〇の前に立って、少し困ったように笑う。
「嫉妬、させるの上手すぎ」
〇〇は小さく反論する。
「だって、友達だし……」
「それが嫌なんだって」
もとが即答する。
「“友達”でも、“先輩”でも、“同級生”でも。
〇〇が他の男と並んでるだけで、嫌」
ひろがそっと〇〇の額に自分の額を当てる。
「年上なめないで」
りょかは〇〇の頭をゆっくり撫でた。
「はい、お仕置きね」
〇〇が身構えると、想像してたのと全然違った。
ソファに座らされて、左右と後ろを3人に囲まれる。
逃げ場、なし。
でも、触れるのは優しい。
もとは〇〇の手を握って、指を絡める。
「次からは、ちゃんと相談」
ひろは背中に腕を回して、ぎゅっと抱き寄せる。
「危ないことはしない」
りょかは耳元で、静かに。
「俺たちが一番近くにいるって、忘れない」
〇〇の胸が、どくん、って鳴る。
「……わかった」
小さくそう言うと、3人とも少しだけ表情を緩めた。
もとがくすっと笑う。
「素直」
ひろは〇〇の頭に顎を乗せて。
「かわいい」
りょかは最後に、ぽんぽんって頭を撫でた。
「はい、お仕置き終了」
〇〇はそのまま、3人に包まれたまま動けなくなって。
「……離して」
そう言いながらも、力は入ってなくて。
「だめ」
3人同時に返ってきて、〇〇は思わず笑ってしまった。
嫉妬も独占欲も、全部ひっくるめて。
「大好きだから、心配になるんだよ」
その言葉が、一番ずるかった。
すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません
最近卒業式の準備やら入学式の準備やら受験とかで忙しくて((言い訳やめろぼけ
すみませんまじでごめんなさい
反省の色を表すためにもう1個
すみません
夜中の3時。
部屋の電気は全部消えていて、〇〇は布団の中で目を覚ました。
……起きた理由が、わからない。
喉が渇いたわけでも、夢を見たわけでもない。
スマホを見る。
3:00。
静かすぎる。
エアコンの音も、外の車の音もしない。
そのとき。
――コツ。
小さな音。
壁の向こう、廊下のほうから。
〇〇は息を止めた。
聞き間違い、だよね。そう思った瞬間。
――コツ、コツ。
今度は、確かに「足音」。
ゆっくり。
まるで、誰かが音を立てないように歩いているみたいな。
「……もと?」
声を出したつもりだったけど、ほとんど空気だけだった。
返事は、ない。
足音は止まった。
代わりに――
ギィ……
ドアノブが、ほんの少しだけ回る音。
鍵、かけたよね。
さっき、ちゃんと。
心臓がうるさい。
そのとき、スマホが震えた。
《ひろ:今どこ?》
……今どこ?
布団の中にいる。
そう打とうとして、指が止まる。
続けて、もう一件。
《りょか:動かないで》
その瞬間、ドアノブが完全に止まった。
廊下から聞こえるのは、足音じゃない。
……呼吸音。
ドアのすぐ向こうで、
誰かが、じっと立っている。
《もと:それ、俺らじゃない》
画面を見た瞬間、〇〇の背中が冷たくなった。
――じゃあ、
今、ドアの前にいるのは?
コン、と。
ドアが、内側からノックされた。
優しい力で。
まるで、知ってる人みたいに。
「〇〇?」
低い声。
でも、聞いたことがない。
《ひろ:絶対に返事するな》
ノックが、もう一度。
「開けて。いるの、わかってる」
その声は、だんだん近づいてくる。
〇〇は声を殺して、布団を握りしめた。
次の瞬間。
《りょか:今、部屋の前に着いた》
同時に、
ドアの外の気配が、すっと消えた。
朝になっても、
廊下には誰の足跡も残っていなかった。
ただひとつ。
〇〇の部屋のドアに、
内側からついた手形だけが残っていた。
すみません殴ってください
コメント
13件
続き、待ってます!
そろそろ描いてくれ、、、 死んでしまう
あ、! リクエスト! ○○ちゃんが悪夢を見るの みたい!