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月夜に愛ふたつ / 第一章

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月夜に愛ふたつ / 第一章

9 - 9話.9月9日,俺にとっての彼の存在

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2024年09月09日

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9話.9月9日,俺にとっての彼の存在


桃視点



『赤:さとみ様!ご調子の方はいかがでしょうか?』


桃「、なんとか。」


深夜零時。

人間たちは夢の世界へいっている時間帯に外に出ては、草陰に隠れていたほんのり紅くちっこい兎が出てきた。


『赤:さとみ様、行く前はあんなに駄々こねてたのに、もう慣れました?笑』


桃「まぁな。楽しいよ」


『赤:ふむ…、まさか恋したりなどはしてませんよね』


恋…。その単語で、真っ先に頭に浮かぶのは、るぅとさん。


でも…。


フルフルと脳内で頭を振り、チビ兎___莉犬に肯定する。


桃「あ、ああ。する訳ないだろ?」


俺たちの常識にとって恋愛は執着だ。

そして、結婚に恋愛は持ち込むことは禁止されている。

なので、両親共に好き同士ではないため、空気も他人感溢れてる。


きっと、るぅとさんと付き合っても離されるに違いない。

そんなの嫌だ。折角、るぅとさんと会えたのに…。



『赤:それならいいですが…。人間界では多様性というものもありますので、同性同士でもおかしくはないのです。お気を付けてお越しくださいね。』


桃「ああ…」


『赤:あ、そういえば…。そろそろさとみ様の婚約者がいらっしゃるんですよ』


桃「は…ッ、!?」


なんだよ、それ…。


聞いてないッ、!!



『赤:ふふ、嫌そうな顔ですね。でも、両親方は賛成でしたよ』


はぁ?あんな育児放棄してきた奴らが?

ただ、孫見てぇだけだろ。


桃「嫌だね。好きな奴が居ようがいまいが、俺は結婚なんてしねぇ」


『青:やはり、さとみ様は頑固ですねぇ』


桃「!ころん…!?」


突然の登場に思わず大声を出しそうになり、声を小さくする。



桃「なんでここに…?」


『青:まぁまぁ、るぅとくんですっけ?今、落っこちそうなので、そろそろ戻った方が宜しいのでは?』


う、確かに。

るぅとさんの寝相は、信じられないくらい悪いので…。


桃「そうする。じゃあな」


『赤:ええ、また』

『青:また』





黄「ふにゃ、…んんッ、…さとみさぁ…」


桃「ッ、///」


チュッ



桃「…俺は、貴方と結婚したい。…恋愛がしたい…ッ、」


黄「…ッ、んぅ…いいれふよぉ…ッ、」


桃「ッ、…!」


黄「すぅ…」


なんだ、寝ぼけてるのか…。


でも…、貴方と生きたいのは確かなんです、るぅとさん。

俺は、負けません。諦められません。


桃「……どうか、俺を婚約者にしてくださいッ、ポロッ」


泣きながら、るぅとさんの手を握る俺は、まるで子ウサギのようだった。


𝕟𝕖𝕩𝕥➯♡100

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