9話.9月9日,俺にとっての彼の存在
桃視点
『赤:さとみ様!ご調子の方はいかがでしょうか?』
桃「、なんとか。」
深夜零時。
人間たちは夢の世界へいっている時間帯に外に出ては、草陰に隠れていたほんのり紅くちっこい兎が出てきた。
『赤:さとみ様、行く前はあんなに駄々こねてたのに、もう慣れました?笑』
桃「まぁな。楽しいよ」
『赤:ふむ…、まさか恋したりなどはしてませんよね』
恋…。その単語で、真っ先に頭に浮かぶのは、るぅとさん。
でも…。
フルフルと脳内で頭を振り、チビ兎___莉犬に肯定する。
桃「あ、ああ。する訳ないだろ?」
俺たちの常識にとって恋愛は執着だ。
そして、結婚に恋愛は持ち込むことは禁止されている。
なので、両親共に好き同士ではないため、空気も他人感溢れてる。
きっと、るぅとさんと付き合っても離されるに違いない。
そんなの嫌だ。折角、るぅとさんと会えたのに…。
『赤:それならいいですが…。人間界では多様性というものもありますので、同性同士でもおかしくはないのです。お気を付けてお越しくださいね。』
桃「ああ…」
『赤:あ、そういえば…。そろそろさとみ様の婚約者がいらっしゃるんですよ』
桃「は…ッ、!?」
なんだよ、それ…。
聞いてないッ、!!
『赤:ふふ、嫌そうな顔ですね。でも、両親方は賛成でしたよ』
はぁ?あんな育児放棄してきた奴らが?
ただ、孫見てぇだけだろ。
桃「嫌だね。好きな奴が居ようがいまいが、俺は結婚なんてしねぇ」
『青:やはり、さとみ様は頑固ですねぇ』
桃「!ころん…!?」
突然の登場に思わず大声を出しそうになり、声を小さくする。
桃「なんでここに…?」
『青:まぁまぁ、るぅとくんですっけ?今、落っこちそうなので、そろそろ戻った方が宜しいのでは?』
う、確かに。
るぅとさんの寝相は、信じられないくらい悪いので…。
桃「そうする。じゃあな」
『赤:ええ、また』
『青:また』
黄「ふにゃ、…んんッ、…さとみさぁ…」
桃「ッ、///」
チュッ
桃「…俺は、貴方と結婚したい。…恋愛がしたい…ッ、」
黄「…ッ、んぅ…いいれふよぉ…ッ、」
桃「ッ、…!」
黄「すぅ…」
なんだ、寝ぼけてるのか…。
でも…、貴方と生きたいのは確かなんです、るぅとさん。
俺は、負けません。諦められません。
桃「……どうか、俺を婚約者にしてくださいッ、ポロッ」
泣きながら、るぅとさんの手を握る俺は、まるで子ウサギのようだった。
𝕟𝕖𝕩𝕥➯♡100
コメント
4件
さいこーすぎてるよね 🤔💭
寝 ぼ け て る る ぅ ち ゃ ん と て つ も な く 可 愛 い 🥹♡ そ れ を か け る あ ま ち ゃ ん は 天 才 で す よ ね 🤤💘