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この作品を読むにあたっての注意⚠※男監督生
※監督生愛され
※腐向け
※誤字脱字あり
※監督生が皆から謎に好かれているため、エースがセコム役として見守っている話です
それでも構わないという方ありがとうございます!
この物語はあらゆる人から気に入られる監督生をエースが見守って追っかけているエースセコム回になっています
今回はヴィル監メインです!
それではどうぞ!
✧…✧…✧…✧…✧
最近監督生がヤバい人達に好かれまくってる件について
【6】
1,君は内緒の宝石
やっぱり、あの視界にうつるあの子が気になる。
笑顔で皆と笑う、監督生が。
ヴィルは、食堂で友人と笑い合う、監督生を見つめていた。
監督生と笑い合う中には、自分の寮のエペルもいた。
同じ寮なのに、学年の差だけでも、これだけ距離があるとは…。
「どうしたい?そんな酷い顔をして」
「…!………、ルーク…、アタシ、そんな顔をしていたの?」
「ああ。何というか、とても悩んでいるように見えたよ。」
「……そう…」
顔に出てしまっていたなんて、と少し焦りながらも、自分なりの工夫で元の顔色に戻す。
「何でもないわ」とルークに言うと、食べ終わった後の綺麗な食器を片付けるために立ち上がる。
そして、ルークを置いてその場から去った。
(ルークなら、きっと、もうわかっている頃よね)
ルークは自身の感情には、初めてのことなのか、まだ気づいていない様子だ。だが、自分の監督生への感情は、もうルークにバレ始めている頃だろうと思う。
(でも、あの新ジャガに目をつけられると面倒なのよね)
そう。それはエース。
彼は、監督生のセコム的存在で、監督生の事を好きになった人や、手を出した人を警戒し続けたりする。
一回でも監督生への好意に気付かれれば警戒される。
だから、警戒されないようにと、慎重に監督生と接してる。
でも
いつか、あの子を、自分のものにしたいという欲が、出始めていた。
そんな欲を抑えながら、次の映画の舞台でやる役を軽く見返そうと、教室に戻り、台本を見た。
その映画は、キャラ一人一人の感情的な会話や言い争い、そして、美しいシチュエーションが魅力的な映画だ。主役は二人で、物語は、二人の美しい少年の、素敵で、あまりにも美しく綺麗で、切なく悲しい日々を描いたものだった。
本来なら、あまり映画等は学園で暮らしているときはあまりやりたくはなかったが、あまりにも素敵な映画で、自分にあてられた役も、悪役ではなく、二人の主役の一人だった。二人だけれど、初めての主役。そのため、その映画に出ることとなった。
ルークも自分がその役を引き入れたことにはとても喜んでいたし、期待を裏切ることはできない、と、練習を隙間時間に積んでいる。
実は、その映画を監督生に見せたいな、なんて思い、意外と、これまで以上に頑張っているところもあった。
✧…✧…✧…✧
✧〜ポムフィオーレ寮 ヴィルの部屋〜✧
プルルルルルルルル
ある時、午後12時をまわる頃、部屋に電話の音が響き渡った。
「なによ、こんなに遅い時間に…」
ヴィルは布団から出て、スマホを手に取る。
画面を見ると、どうやら電話をかけてきた相手はマネージャーらしい。
「もしもし、こんな遅い時間にどうしたの?」
『ああ。ヴィル、ごめんね。至急ヴィルに伝えてと言われて……。実は、今度貴方がでる映画あるでしょ?その映画のもう一人の主役が、急遽でれなくなっちゃって、』
「それで?」
『そう、ヴィルには悪いんだけど、その役の代わりになりそうな人を、そっちで探してくれないかな』
「……え??」
正直、頭が一瞬ショートした。
何を言ってるのだと。
そんな役、この学園内に演じられる人がいるわけない。
そもそも、主役を演じるのには、嘘だろという程の努力が必要だ。それ程の経験がなければ絶対に演じることは不可能だし、映画研究部員の中には一人も、自分が最高に良いと思える人はいなかった。
今回演じる人にだって、あまり満足はできなかった、超難易度が高い役。
「そんなの無理に決まっているでしょう?!無茶を言わないで」
『わかってる。だけど、こちらも、色々当たっているのだけれど、ネージュは違う仕事で無理だし、他の役者も、正直ピンとくる者が見つからないのよね…。だから、ヴィル、できる限りでいいから、もしぴったりと思う人がいたのなら、紹介してね』
「いたら、ね」
『ありがとう。それじゃあ』
そう言うと、マネージャーは電話をきった。
もしも、このままぴったりな役者が見つからなければ、この映画は中止になるのではないかと、少し不安に思うこともあった。
だが、今はそんなことは考えず、美を保つためにも、早く寝ることに専念した。
✧…✧…✧…✧…✧
✧〜…次の日…〜✧
「そもそも、そんな演技の上手な人材、いたらとっくにスカウト来てるわよ…」
はぁ…と呆れた溜息をつく。
そんな人材なんていないだろうと思い、半分諦めて、少し気分転換でもしようと教室を出た。
✧…✧
暫く廊下を歩いているとサァァっと、風が吹く音がして、自然と中庭を見た。
「!」
その目線の先には、風に吹かれながら、生える木々の葉っぱと共に髪を揺らす、綺麗で美しい少年がいた。
(あれは…監督生…?)
無意識に、ヴィルは監督生に近づいた。
「あっ、ヴィル先輩!こんな所でどうしたんですか?」
「……」
「え…?ヴィル先輩…?」
そして、気付いたときには、もう口にしていた。
「貴方、今度やる映画の主役にならない?」
「…………え……????」
✧…✧…✧…✧
「そ、そういうことだったんですね…で、……何で…僕なんかが?」
中庭のベンチに腰掛けながら監督生に事情を説明すると、少し考えた後、そう問ってきた。
「感じたの。アンタには才能があるって。」
「さ、才能…?!僕にそんなのあるわけないじゃないですかっ、!」
「何を言っているの?アタシは世界でもトップレベルの役者よ。そんなアタシが選んだんだから、才能があるのよ」
少し理不尽な言い方かと思ったが、ここまで来たら、監督生を誘ってみようと思った。
「うっ……でも……」
ヴィルの言葉に監督生は縮こまった。
「…じゃあ、今ここで、この言葉を自分なりに感情を込めて言ってみて。そして、体を使って表現をしてみてちょうだい。」
ヴィルはそう言うと台本を出して、その部分を指差す。
「見ながらでいいわよ」
「えっ…、でも…その……は…恥ずかし…いで…す」
「大丈夫よ。アタシ以外今は誰もここにはいない。」
「うっ…わかり…ました…」
監督生は顔を赤らめながらも、深呼吸をして、台本に目を通した後、それをベンチに置き、手を動かした。
『そんな事を言わないで。この世に生きた事を誇りに思って。なにせ……君は……僕にとっての、世界に一人だけの大切な人なんだから…。』
監督生はとても綺麗な声と表情で、一つ一つの動きを美しく演じた。
そして、此方へと差し伸べてきた手に、震わされる。
「………」
短い言葉なのに、これだけの演技力と、表現力。
その演技に言葉が出てこなかった。
「あっ…!ご、ごめんなさい…!下手、でしたよねっ…!期待を裏切るようなことして、すみま…」
「そんな事ないわ」
謝る監督生に、ヴィルは言葉を最後まで聞かずにそういった。
「あの演技、作品を知らずに演じたとは思えないほど気持ちがこもっていて、この主役にぴったり。」
「そ、そう、なんですか…?」
ヴィルの称賛の声に内心監督生はほっとした。
もしもここでヴィルの期待を裏切るようなことしてしまったら…と、緊張が続いていた。
そんな安心していた監督生に、ヴィルは監督生の手を掴み、微笑みながら言った。
「あらためて、監督生、この映画の主役を演じましょう。絶対にあっているわ」
こんなにも一生懸命監督生を映画の主役に誘うのには理由があった。監督生の演技が最高に上手かったからもあったが、監督生と、映画を二人で演じてみたい。そう思っていたからでもあった。
監督生と演技をできるなんて、多分、人生で一度しかない経験だろう。
「あ、は、…はい………!???」
監督生は過去最高に困った顔をしていたが、そんな事気にしてられるかという勢いで言ってしまった。
「…が、頑張ります…??!」
言葉はまだ疑問形だが、了承してくれたことには違いない。思わず監督生に抱きついてしまう。
まだ監督生は頭にハテナを浮かべていた。
✧…✧…✧…✧
(…………は……、??????)
たまたま廊下を通っていた時、エースはその瞬間を目撃してしまった。
(ちょっ、……は???ま、、、…は…???)
パニックになった頭を一生懸命深呼吸をして正常に戻していく。
(ちょっと…ヴィル先輩、何してんのーーー!!???)
エースは心の中で大声量で叫んだ。
2,最高のティアラ
「あー成る程そういうことねー」
エースは内心ホッとしたように胸をなで下ろした。
監督生にどういう流れでヴィル先輩に抱きつかれたのかを聞いてみたところ、理由がヴィル先輩らしくて安心した。
別にそういう意味じゃなくて、ただただ嬉しくて舞い上がっただけ。そう…。多分それだけ。だと信じよう。
「んで、監督生、その映画の主演やるんだろ?練習とか大丈夫なの?」
「…………、」
「あああああああーーーーー!!!!!!!!!!!!」
「うっわ!なんだよいきなり大きな声出して!!セベクよりうるせーぞ!!」
「やばい!今日ヴィルさんと練習する約束してたんだった!!」
「は!!?じゃあ呑気に今こうして話してる暇ねぇーじゃん!いってら!」
「うん!いってくる!!」
監督生は走って教室から抜け出した。
放課後だったため、エースも帰る支度をした。
「…」
「……」
「………行くか」
エースは真顔で監督生の後を追った。
2, ✧〜エースの日記〜✧
☓月☓日
まっっっじでさぁ…
監督生ってたらしだよね
今日放課後、内緒で監督生のあとつけて練習見てたら、VDCの時の俺らへの態度と全く違ったんだよ
あのヴィル先輩が、監督生がミスしても、全然怒らない。寧ろ優しかなってめっちゃアドバイスしてるし
いや人格変わらすぎじゃね!??
明らかに違いすぎて監督生も半分違う意味でビビってたわ。
でも、監督生ってあんなに演技上手かったんだなぁって改めて思ったわ。
映画少し楽しみかも笑
デュースとかセベクとか誘って皆で見に行く約束しとこっと。
✧…✧…✧…✧
最近監督生がヤバい人達に好かれまくってる件について【6】終
続く〜…✧