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Jinto side
何故だかわからないが興味を持たれたようで、佐野先輩は度々僕を昼食に誘うようになった
しばらくは僕のクラスに先輩が来ていたけど、人気者の登場、更にモブの僕との組み合わせに騒然とするのはどうしようもなく
連絡がきた時にはさりげなく屋上へ上がる階段の下に佐野先輩がつく頃を見計らって歩いていった
誰も入れないはずの屋上に、佐野先輩は堂々と慣れた様子で上がっていく
僕はその後ろからついていく
はじめは会話なんて成立しなくて、佐野先輩が話すことを、ただ頷いて聞いていた
佐野先輩が話してくれるのはとても嬉しいし楽しい
ちゃんと一言一句覚えていたいのに、僕は夢を見ているような気分でどこか上の空だった
予鈴がなる5分位前に決まって
「じゃ、またな」
と僕の頭をクシャっとしてから階段を下りていく
僕の顔は耐えられず赤くなって予鈴がなるまで動けない
何が面白いのか、佐野先輩は飽きもせず、それが日常になりつつあった