奇怪ニンゲンと呼ばれ始めた私は、いじめを受けた。実を言うと、想定内ではあった。奇怪ニンゲンなんて呼ばれる女が、いじめられないはずがないと分かっていたからだ。いじめてくるのは陽キャ4人組で、男子の前だと、ぶりっ子だった。だから、男子が庇う事がとても多く、ほとんどはただのお遊びという事で済まされていた。でも、ある日また出てしまった。
「理解…不能ナ人間ヲ…削除…シマス。」
思わず、「何ッ?!」と言ってしまった次の瞬間、また自我が保てなくなってしまった。「オ゛…マ゛エ゛…キエ…ロ゛。」私の声とは全く違い、まるで機械音声のような声だった。でも、どこか苦しんでいるような言い方だった。もちろん陽キャ達や男子達は、恐怖で逃げ出していた。でも、どこかおかしい事があった。それが何かは、まだ分からない。けど、一つ言えるのはない自分じゃない自分が、まるで二重人格のような風に居る事。
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