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いきなりですが、転校初日、私には気になる男の子出来ました!
それは…
お隣の席のさっきーくん!【通称:日向 咲兎 ひなたさきと】
クール系なのに、私がニコってしながら、さっきーのこと見ると顔を赤くして目線を逸らしてくるの超可愛くない?
(さっきー呼びをしているのは内緒のお話)
ってまだ誰にも言えないんですけど…
そんなわけで、転校したばかりなのにあちらこちらで私の名前が広まっているのを薄々自分で気づいていた。
っと言うか私に聞こえるように話す連中が多すぎる。
放課後。
私は色々用事があり職員室へ。
「前の学校では色々あったと思うけど、この学校で楽しみながら学業頑張ってください。期待してますよ。」
ものすごくプレッシャーを感じる担任教師の一言に引くに引けなくなってしまった。
「先生ありがとうございます。
私、頑張ります!」
私は逃げるかのように職員室を後にすると、階段から明らかに私のことを覗いているのが丸見えな連中。
「キモ」
私はボソッと呟いて逃げるかのように早歩きで校舎周りに。
「ももちゃん待ってー!」
キモヲタが私を探している。
何とかまいて下駄箱の方に曲がるとそこにさっきーがいた。
「日向くん!助けて!」
私はさっきーに助けを求めさっきーの後ろに隠れた。
(すごい、さっきーの心臓バクバクしてる。可愛い)
今にも死にそうなくらい、さっきーの心臓が暴走していた。
「ねぇ、大丈夫?」
同じタイミングに同じ言葉が出るなんて運命すぎる(たまたま)
きっと私の「ねぇ、大丈夫?」は心臓のバクバクが止まらなくて心配の「大丈夫?」だけど
さっきーの「大丈夫」は、きっと私が急にさっきーの後ろに隠れたからそれに対して心配してくれてるんだなって伝わった。
私が下を向いて頷くとさっきーが優しく頭を撫でてくれた。
「えっ…?」
私は意地悪をすると、さっきーは拗ねた顔して目を逸らした。
その目を逸らした先にキモヲタ。
「お、お前誰だ!ももちゃんから離れろ!!」
(何様だよキモヲタ)
心の中でブチギレていると、
「お前らこそ誰だよ」
さっきーが立ち向かった。
と思いきや、私から離れた。
「いや、離れるんかい!!」
(さっきー、私の事守ってくれないのかな。それならこうするしかないよね。)
「だって離れろって言われたし。」
さっきーは変に真面目なのかもしれない。でも可愛い。
私はもう一度さっきーに抱きついた。
「この人私の彼氏だから!」
(あー。さっきーごめん)
周囲の人間はフリーズした。
「ええええええええええ!!」
全員が口を揃えて叫ぶ。
「う、嘘だ。こんな奴がももちゃんの彼氏だなんて、嘘だあああああああ。」
キモヲタを撃退した。
(さっきーはこんな奴じゃないし
まぁ本当の彼氏じゃないけど。)
そんな事を考えていると
「あ、あの。星宮さん、流石にもう抱きつかなくても。」
事が済んだのに私はさっきーに抱きついたまんまだった。
「えっ!あ…!!ごめん。」
なんだか恥ずかしくなって、
私はカバンで顔を隠した。
帰宅後(入浴中)
あー。
なんて謝ろう。
「この人私の彼氏だから!」
きっとさっきー困ってるよね。
でも本当に付き合えたら幸せなのにな
(ブクブクブクブク )
数分後
「ちょっともも!
あんた大丈夫!?」
気がつくとベットの上だった。
お風呂の中で気を失っていた所を母親と姉が見つけては、運んでくれたらしい。
ピーッ。 (体温計)
しかも体温も下がらないし、熱でもあるのかな。