【第1話 〜Reincarnation〜】
高校2年生の夏休み、いつも通最近人気の漫画を読んでいた。
「やばっ!そろそろ本屋開く時間じゃん?!早く行かないと!」
柚が読んでいる漫画はすぐに売り切れるため、急いで家を出る準備して、ワクワクした気分で家を出ていき、ギラギラと輝く太陽の下、人通りの少ない道を走っていく。
角を曲がれば本屋に到着という場所で猛スピードで車が突っ込んでくる。避けようとするが間に合わず、
『ドンッ!』
という大きな音が街に響く。周りがガヤガヤとする中意識を途絶えた。
ハっとし目を開けると、何故か落ちていた。
「え?」
理解が出来ずにそのまま落ちていると、誰かの腕の中に落ちた。
「?」
今の状況に理解が追いついていないが目の前に居る人だけは分かった。
「え?何でお前降ってきた?」
「可愛いねぇ〜、君」
「…大丈夫?」
色んな人に囲まれて、誰かの腕にいる私が1番最初に出た言葉は
「宇宙様?!」
推しの名前だった。
「自分の事知ってる感じ?」
首を傾げて柚を見つめてくる。やっと状況が理解出来て、分かったのは『転生』してしまった事だった。
「…君名前は?」
「か、川原柚です!」
「柚ちゃんね、OK」
推しに名前を呼ばれて嬉しくなり気分が上がる。
「総長、下ろしてあげたらどうでしょうか」
「あ、そうだね」
「ありがとうございます」
丁寧に下ろしてもらう。そして、自己紹介をする流れになり、右から順に川埜莉々愛、零簑瑠衣、野原颯太、旭魁琉と自己紹介をして行った。そして、自己紹介が終わった後みんなが疑問に思っていた事を質問しだす。