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夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
🧡💙〜元気になって〜
「良かったんか?あれ?」
「なにが〜?」
「いつもよりも、避けるの弱めやったやん」
「ん〜」
インライで、しょっぴーの隣に行った後、いつものようにふざけてちょっかいを出した
思ったよりも嫌がられなかったし、その後に少し照れたように笑っていた
「おれが元気なかったからでしょ?」
「ん?」
「隣に来たのも、顔覗き込んだのも」
「お見通しやな」
「そっちこそ」
顔を覗き込んだのは、少し元気がなさそうだったから
ついでにちょっかいをかけて、笑ってくれた後、頑張って持ち直してたのもわかってる
それに少し安心したのも事実だ
「おかげで、ちょっと元気出た」
「なら、よかったけど」
「ん」
まだ頭が痛いのか、声に張りがない
「まだ、しんどいか?」
「ん〜、元気はない」
「辛いな」
ソファの上、膝を抱えて座り込んだしょっぴーが、こてんとこちらに頭を傾ける
「ん………こーじ」
「ん?」
「もう、こーじの家に帰ってきたから、おれは嫌がるフリをしなくてもいいんだけど?」
低気圧のせいで少し弱々しい雰囲気ながらも、したたかに俺を上目遣いで見つめて、甘い声で誘ってくる
「ふは笑 甘えたいんなら素直にそう言いや」
「言う前に甘やかして欲しいの」
「はいはい、気づかへんくてごめんな。おいで」
「ん」
しょっぴーに近づいて、横から包み込むように抱きしめる
くてっと体の力が抜けて、胸にもたれかかってくる
「はぁ……やわらぐ……」
「結構しんどい?」
「ん〜、、こーじにくっついてたらマシ」
「そうか」
刺激にならないように、ゆっくりと頭を撫でる
反対側の手をきゅっと握られる
「こーじの手、あったかい」
「そうか」
それきり黙って目を瞑る
そんなしょっぴーの綺麗な顔を、頭を撫でながら俺は眺める
静かな時間が流れる
ふいに、しょっぴーがすっと瞼をあげる
握っていた俺の手を、自分の頬に持っていく
ゆっくりと俺の顔に目線が移る
瞬きが2回
「こーじ」
「………キス?」
「ん」
しょっぴーの瞼が閉じるのに合わせて、ゆっくりと唇を合わせる
同じようにゆっくりと離して、顔を覗き込む
まだ儚げではあるものの、ふわりと笑う
「あったか……」
「もう1回?」
「ん………ぁ」
僅かに開いた口
同じようにゆっくりと口付けてから、舌を合わせる
深く深く、でもゆっくりと
熱が灯らないラインで温める
痛みをじんわり溶かすように
(はよ、元気になって)
静かで淑やかなしょっぴーも綺麗やけど、やっぱり大口開けて笑ってる方が、俺はずっと好きやから
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