ドサッ…
「なんだ!その荷物の山はっ?」
「チョコレートみたいです」
「みたいですって…」
「中見てないんで」
「スッゲ量だな~」
「ごみ袋あります?」
「ごみ袋?」
「捨てるんで」
「はっ?」
「これ。ゴミ。」
「まてまて…ゴミじゃないだろ」
「俺にとってはゴミの山にしかみえないんで。本当は大学で捨ててきたかったんですけど止められました」
「ちょっと待て。これ一つ一つにお前への気持ちが入ってるんだぞ」
「だからですよ。あんたから貰う物以外は俺にとって邪魔なもので。ゴミでしかないんです」
「だからって…なにも捨てる事ないだろ…」
「じゃ、ありがとう。大事に頂きましたってウソつくんですか?」
「…」
「あやふやなまま期待を持たせるより、はっきりした方が相手の為でもあるんです。金輪際机にも下足入れにもロッカーにも勝手に物は入れないように張り紙しときました。」
「徹底してきたな~…」
「次のゴミの日に俺が捨てておきます。ゴミを増やしてしまってすみません」
「いいよ。俺が出しておく」
「ありがとうございます。で、湊さんからのチョコはないんですか?」
「( ̄ー ̄)ニヤリ あーあるぞ!ちょっと待ってろ」
「😍」
「ほらっ」
「これって…」
「5円チョコ2枚 笑」
「…ずいぶん節約したんですね~」
「そりゃー物価高騰だからなっ我が家も節約しねーと」
「でも、嬉しいです。湊さんがくれるものなら何でも…」
「おいっ。そこは『他にないんですか〜?』とか、言うところだろ」
「えっ、他にもあるんですかっ?!」
「ないよ」
「おいっ。おっさん…」
「笑」
「何がおかしいんですか?」
「ウソだよ。ちゃんとあるよ」
「!」
「でも、節約は本当。だから、ほらっ。手作りのチョコケーキ。初めて作ったからお前のクッキーみたいに美味くはねーけど…」
「湊さんの手作り♡」
「今、食べるか?」
「湊さんコレクションに入れたい♡」
「…」
「でも机の中だと腐るか…写真撮って飾っとこ♡」
「おーい。慎太郎くん。おじさんの話聞いてます?」
「すみません。湊さん。妄想してました」
「ったく。お前の本当の姿みたらチョコくれた子達は引くだろうな 笑」
「食べます。今すぐ食べます!」
「わかった。じゃ、切ってくるから」
「でも、少しだけにしときます」
「夜ご飯の後とかにするか?」
「そうじゃくて。一気に食べたらすぐになくなってしまうんで…少しづつ食べます」
「笑 なくなったら、また、作ってやるよ」
「本当ですか!じゃ、全部食べます!今すぐ全部食べます!」
「シンちゃん。さすがにそれは食べ過ぎ…」
コメント
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シンちゃん、捨てるのはやり過ぎでは?笑笑 さすが、湊さん第一のシンちゃんだね✨