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腐った炭酸水の泡
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ココロ
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トド村
13
母が亡くなってから、娘は毎年、母の誕生日に同じ料理を作った。
しかし、どうしても母の味にはならなかった。
ある年、古いレシピ帳の隅に、母の字で書かれた一文を見つけた。
――味は、分量ではなく、食べる人を思う気持ちで決まります。
娘は笑って、少しだけ塩を減らした。
母はいつも、娘がしょっぱいものを苦手にしていたから。
その夜、家族が料理を口にして言った。
「おばあちゃんの味がする」
娘は首を振った。
「違うよ。これは、私の味」
けれど、涙は止まらなかった。
コメント
1件
もう、このエピソード、胸にくるものがあったよ…。 母の味を追いかけてた娘が、レシピ帳の言葉で「食べる人を想う気持ち」に気づいて、自分の味を受け入れる瞬間がとても繊細で美しかった。 「おばあちゃんの味がする」って言われて「私の味」って否定するけど、涙が止まらないっていうラストが切なくて、優しくて、泣けた。 分量じゃなくて気持ちなんだって、この短い話の中にぎゅっと詰まってた🥀