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トド村
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少年のもとに、毎年誕生日になると手紙が届いた。
差出人は、幼い頃に亡くなった父だった。
母が、生前に父から預かっていたものだった。
十八歳の誕生日、最後の手紙が届いた。
――これからは、自分で自分に手紙を書いてください。
――迷ったとき、誰かを大切にしたいと思ったとき、その気持ちを忘れないで。
少年は初めて父に返事を書いた。
――僕は、あなたのような父親になりたい。
手紙を封筒に入れたあと、少年は宛先を書かなかった。
代わりに、自分の息子へ渡す箱にしまった。
コメント
1件
最後の手紙が「自分に手紙を書いて」って…父さんの愛がぎゅっと詰まっててもう泣けた😭 宛先を書かずに、自分の息子へ渡す箱にしまった少年の気持ちを思うと胸が熱くなる…。ちゃんと父の背中を追いかけていくんだろうな。素敵な作品をありがとうございます!