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あかんほんま天才 めちゃ好き 🥲🥲🥲🥲🥲
どっちが受けでどっちが攻めとかはまだあんまり決めてないです。多分。
好きです、先輩。
⚠︎創作BLです。
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「好きです、先輩」
ある高校の、入学式の後の人気のない廊下。
立ち去ろうとする先輩を呼び止めようと、咄嗟に出た言葉。
自分でも訳がわからず、思わず下を向いた。
恥ずかしさで、体中が熱くなるのを感じる。
きっと、今の自分の顔は真っ赤になっているだろうと思ってしまい、顔を上げられない。
こんな顔を先輩に見られるのは嫌だ。
だけど、それ以上に先輩の反応も気になる。
俺は、意を決して先輩の方を向いた。
絶対引かれてる、そう覚悟して。
だけど、実際の先輩は、僕と同じように、顔を真っ赤にして、明らかに動揺している。
「え、は…?お前、何言って…」
先輩の口から漏れた声は、震えていた。
「ていうか、誰…」
先輩の言葉を聞いて、はっとした。
そりゃそうだ。先輩が、今日入学してきた僕のことを知るはずがない。
先輩は副生徒会長で、体調不良の生徒会長の代わりに入学式で新入生に向けてのスピーチをしていた。
さらさらの黒髪。前髪は長めで、今日はセンター分けをしていた。目も大きく、可愛らしい顔立ちをしている。
僕はそんな先輩に一目惚れした新入生なのだから。
「僕は、新入生の城野湊です。先輩に一目惚れしました。男、です。」
「俺に、一目惚れ…?男だよ?」
「男なのはわかってます。」
先輩は、僕を傷付けない言葉を選ぶように、途切れ途切れに言葉を紡いだ。
「ごめんだけど、俺、同性愛者とかじゃないし…君のこと、今日初めて知ったから…とりあえず、友達から、でいいかな…?」
「そう、ですよね…なら、友達からで、よろしくお願いします。」
友達からっていうのは、先輩の優しさなんだと思う。
そこから少しの間話した。先輩のこと、もちろん、僕のことも。
そして、別れを告げた。
「じゃあね、城野くん」
先輩が立ち去り、気が抜け、色々な感情が込み上げ、その場にしゃがみ込んだ。
「名前、苗字だけど、呼んでくれた…」
「顔を真っ赤にしてた先輩、可愛かったな…」
「やっぱ好きだ…」
先輩の言葉、行動を思い出すうちに、先輩への好きという気持ちは、どんどん大きくなっていった…。
主人公 城野湊 キノ ミナト 15歳
先輩 伊藤璃音 イトウ リオン 17歳