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外はまだ薄暗く太陽はのぼってない。
朝日見れるかも…
それから、曲を聴きながらただ走った。
「 あらあら、仁木辰美くーん。君がランニングなんて。 」
イヤホン越しに聞こえた、聞き覚えのある声。
…….嫌な予感がする…
「 そ、漱… 」
目の前には豊岡漱が居た。悪夢。此れはきっと悪夢だ。
「 なによ、その、微妙な反応、喜んでよ。 」
「 …程々に。 」
「 程々にってなに?! 」
「 なんでもない。 」
そんなことを言っていると朝日が顔を出した。
「 まぶし…、、 」
「 にしても、綺麗やわ…感動する。 」
そうしてグイっと俺を引き寄せる。
「 わっ、なに…? 」
「 いや、これから試合にも勝って、大人になったらもう一回こうやって朝日見ようよ。って話。 」
…大人になったらって…
18からもう大人扱いなのに…あと二年足らずで大人だよって思いながらも俺は頷いた。
「 うん。そーだね。 」
その朝日はなにか、変化の始まりの様な朝日に見えた。
それから、二人でランニング、というより、散歩に近いかな。
公園を一周した。時間もそろそろヤバかったので、各々、家に帰った。
「 ただいま。 」
家に帰って、さっさと風呂に入って、制服に着替える。
それから、また家を出る。