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そして電車に乗って学校へ行く。
授業が始まって、なんとなく授業を聞いていた。現代文の授業だった。
ふと目を向けた時間割表。あ、次体育だ。
そして、その近くの掲示物にも目を向ける。
…合同…俺らA組と…C組…
C組…え、木萩君と草ノ瀬君だ。
なにやるんだろ…去年の合同体育一回目はバスケの試合したなぁ…
漱が活躍してて女子にきゃーきゃー言われてた。
「 んじゃ、ここの問題を…仁木。答えてみろ。 」
「 え… 」
やばい…どこを聞かれたの…意味わかんないんだけど…
「 え、えっと… 」
答えないと…
すると大きなくしゃみが聞こえた。
「 おい、豊岡、風邪か? 」
「 すみません、誰かが俺のことを噂してるんじゃないんですかね…かっこいいとか… 」
そういって冗談を言っていると手に何かが触れた。
そこにはページ数と問題番号、答えが書かれていた。
クラス中の笑う声の中こっそりと渡される。
「 もう、豊岡は黙ってなさい。それで仁木、わかったか? 」
「 あ、はい…し、白樺派…です。 」
「 ん、そうだ。白樺派っていうのは教科書にも書いてる通り、
志賀直哉や武者小路実篤、有島武郎、里見弴を中心とした文学派党の一つで… 」
…漱ってなんでこんな俺のこと助けるんだろう。
フシギだった。
まぁ助かったから授業が終わったらありがとって言っておこうかな。