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前回の続きです
⚠️注意⚠️
・流血表現 ・鬱表現
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命令されたなら、まずそれをこなすために作戦を考えなくてはならない。だが、今回は一つ問題が多い。
福「沖縄に負担かけないように…」
バイトが終わって、自分の家である団地のワンルームでつぶやく。
そうだ、沖縄は何より北海道が好きなのだ。だから、北海道と沖縄が一緒に居ない時に殺すべきだ。
福「…俺だって、…北海道のこと、好きなのに…」
俺だって好きなんだ。北海道のことはずっと前から知っている。北海道に開拓使がいた頃から…ずっと…
なのに…
……
人の悪意というのは本当に憎いものだ。俺は、ただ、命令をこなせばいいだけ……
…俺の心が狂うのが分かった。もう、悪意に抗うことは諦めていた。
《次の日》
深夜まで作戦をメモに書き込んでいたから、バイトの最中でもとても眠い。書き込んだ作戦がこれだ。
「作戦実行当日、北海道の様子を伺いながら追う→沖縄と合流して、2人きりでいる時を狙う」
完全に沖縄にトラウマを植え付ける作戦だった。自分がしたことで、北海道が自分のものだと相手に証明できるなら、それでよかった。
福「作戦、明日に実行しようかな…」
《作戦実行予定日当日》
ある程度北海道の動向を追っていた。
福 (…沖縄と合流しないんか…)
どうやらその日は沖縄と合流しない日だったようだ。本来はこういう時に殺すのが最善だが、、俺の悪意はそれを許さなかった。
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それから毎日をいつも通り過ごしていた。
殺さなきゃ、明日、明日殺そう。明日、また明日、明日殺そう。明日殺そう、殺さなきゃ、明日、明日、明日、殺さなきゃ、、また明日また明日また明日また明日また明日また明日また明日また明日また明日、、
そんな時、スマホの通知音がなった。北海道とのラインだった。
「明日、沖縄と仙台で遊ぶんだ!仙台でおすすめの場所ないかな?」
そこには北海道からのメッセージがあった。これはいい機会だと思った。すぐに仙台行き飛行機を予約した。適当に返事して、ボスに仙台での手配を頼み、準備をする。
《次の日》
北海道が言っていた行き先で待ち伏せした。そのまま動向を追う。
しばらくして北海道と沖縄は人気(ひとけ)の無い公園に着いた。ちょうど良かったのだ。
木陰から銃口を向ける。銃口は北海道の胸部に向いている。そのまま撃つだけだった。
…息を呑んだ。沖縄がこっちを見ていた。睨みつけているわけでは無いけど、妙に鋭い目線。
少し、よろけそうになったが、すぐに反発する感情が込み上げて銃弾を放った。
これで良かったんだ、これで……一つ、気がかりが生まれた。沖縄が銃声の直前に叫んでいた「あぶないっ!」っと叫んでいた。
ゆっくりと目を開ける。直後に絶望が襲った。
沖縄が血を流して北海道の上にうつ伏せになっていた。俺は、、沖縄を殺してしまったんだ。
北海道が傷つくと分かっている。俺の悪意がやってしまったのか?悪意の所為にしたって、沖縄を殺したのは紛れもなく俺だ。北海道はきっと、いや、絶対俺を恨む。沖縄はどう思うだろうか?俺を恨むよな。俺は悪く無い?俺が全部悪い。これも、それも、俺の悪意の所為?俺の悪意がやったこと?俺は、、悪く無い??俺は……なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
……俺は、、悪く、ないんだぁ……
木陰で跪く。拳銃を地面に打ち付けて踏んだ、何度も踏んだ。何度も何度も何度も。
俺は、、、北海道の、、⬛︎⬛︎⬛︎を殺したんだ…