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第二話「加減、むずかしいです…」
‐-‐
「おい、来たぞ」
「あいつが“水晶割り”の…」
入学初日、日本は廊下を歩くだけで視線が集まるようになっていた
だけど――本人はまったく気にしていない
日本「ふわぁ…廊下って、走っちゃいけないんですよね?」
イギリス(生徒会)「ああ、普通はな」
日本「じゃあ、浮きますね!」
スゥ……
ふわふわと空中を歩き始める日本
イギリス「え、飛行魔法って、通常上級者用…!?」
フランス「あの子、普通に浮いてるけど…?」
本人はにこにこしていた
***
次の授業は【模擬戦】だった
教師「二人一組で魔法対決を行う」
「ルールは単純。魔法の当て合い。ただし、殺傷は禁止だ」
教師「対戦カード…日本と、ドイツ」
ざわっ…
ドイツ「…手加減してやるよ」
日本「はいっ、よろしくお願いしますっ」ぺこっ
開始の合図が鳴ると同時に、ドイツが土属性の魔法を放った
が、日本は一歩も動かず、それを見つめる
ドイツ「…当たるぞ!」
日本「えーと…このへん、かな?」
ぴょいっ
まるで風に舞う紙のようにひょいっとかわして、片手を差し出す
日本「えいっ」
……バゴォォォォォン!!!
爆風と衝撃が場内を吹き飛ばした
ドイツ、気絶
教師「おい!?お前…っ!!」
日本「……あれ」
教師「加減って言ったろうが!」
日本「ご、ごめんなさいっ!!!」あたふた
観戦してた生徒達は震えていた
「なにあれ…」
「かわしたの、魔力で未来読んでるレベルだし」
「指先だけでドイツ先輩を…!?」
「しかも、本人は悪気が無い…!」
***
放課後、屋上にて
アメリカ「Hey、Japan。お前さあ…」
日本「はいっ?」
アメリカ「……お前、どこまでヤバいんだ?」
日本「えっ!?私、普通ですよ?一般的な…平均的な…」
(↑魔力数値が平均の1000倍ある)
アメリカ(コイツ…本気で言ってる…!!)
アメリカはその瞬間、確信した
――この子、最強なのに加減が分かってないタイプだ…
次回、日本が掃除魔法で校舎を吹き飛ばす!?
「ほうきって、こうやって使うんですよね?」
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