テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第三話「お掃除魔法、全体にかけちゃダメでした?」
昼休み、校内放送が響く
『本日午後の掃除は、指定区域を分担して行ってください。清掃魔法の使用は慎重に』
教師「じゃあ今回は…留学生の日本、東棟の廊下をお願いする」
日本「はいっ!任せてください!」
雑巾を手にした日本は、ぴょこぴょこ廊下へ
…だがその手に持ったのは、雑巾ではなく、魔法陣付きの札だった
日本「お掃除って、魔法でやるんですよね?えーっと、清めの風と、浄化の水と、粉砕…ん?これは違うかな?」
周囲の生徒たちは、遠くからひそひそと見ていた
「おい、あいつ何の魔法構えてんだ…?」
「いや、魔法陣の形、やばくない?どこの国の呪文だよあれ…」
「なんで掃除で空間魔法…?」
日本「いっけぇ〜〜!お掃除マジックッ」
ドォォォォォォン!!!
廊下一帯が光と風と水に包まれ、
塵はおろか、壁も床もピッカピカ
……いや、何もかもなくなっていた
教師「日本!?!?廊下がァァ!!」
日本「……てへっ」
生徒「てへっ、じゃねぇぇぇ!!」
***
職員室――
教師A「…彼、どうするんです?もう校舎3割無いですよ」
教師B「加減を教える教師が、まずいません」
教師C「というか、あれが“加減してる”らしいんですよね…本人曰く」
校長「……特例措置だ。生徒会で監視しろ」
***
夕方、生徒会室に呼び出された日本
イギリス「キミ、ちょっと黙って座って」
日本「はいっ(こくこく)」
イギリス「君の魔力値、ランクSを超えてる。これはもう、常識的に考えておかしい。ということで、監視対象にする」
アメリカ「俺も手伝うぜ。Japanの行動は俺が管理してやる!」
ロシア「ふふ、壊す子は好きだよ」
フランス「やだ…あの子、見てると可愛いのに壊滅的…///」
日本「えっ…?な、なんで囲まれてるんですか?」
イギリス(これは…やばい)
アメリカ(俺のJapan…狙われてる…?)
フランス(お持ち帰りしていい?)
ロシア(ペットにしたい)
――こうして、日本は“最強すぎるがゆえに全校監視”という謎の立ち位置に立たされることになった
次回、調理実習で厨房を次元ごと消す!?
「火加減って、最大でいいんですよね?」