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角名side
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愛知を離れ、兵庫にある稲荷崎高校に来て初めての夏を迎えた。
流石強豪校なだけあって、選手の人数が多いし強い奴ばかり。
特に、今俺の目の前に居る金髪と銀髪の双子。
あいつらは入ってすぐレギュラー入りが決まった天才だ。
「お、角名ー!お疲れさん」
「帰りコンビニで肉まん食おうや、もちろんツムの奢りで」
「なんやとサム!」
そんで、俺はこいつらに気に入られてしまった。
どうやら、愛知から来たというのが珍しかったらしい。
狭い更衣室で戯れあっている双子を他所に、俺は制服に着替え直した。
「なあ、角名の中学ってどんな感じやったん?バレー強かった?」
突然、俺と同じく双子に迷惑しながら隣で着替えている銀島が聞いてきた。
「あー、俺の中学は…」
“倫太郎、ナイスキー!”
俺の中学は
“見て見て倫太郎!トンボが交尾してる!お暑いねぇ”
「…普通だったよ。銀のとこと同じ感じだと思う」
俺の中学時代は
“倫太郎、ずっと一緒にいてくれる?”
“うん、もちろん。永遠に誓うよ。”
(名前)だけだったな。
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