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『こんな展開ありですか!?』
〜異世界×異世界のラブコメディ〜
第3話 奪い合いの大合戦!?
翌朝――
麻里衣の部屋
『…ん。もう朝か…。起きないと…。』
『おはようさん。麻里衣はん。』
『っ!?』
目を覚ますとすぐ隣に簓さんがいた。
『な、な、なんで私の部屋に!?』
『モーニングコールしに来たんや。寝顔可愛かったで?』
『な、何言ってるんですか…。と、とにかく執事の誰かに見られる前に出てって下さい…。』
『えぇー?』
私は簓さんの背中を押す。
『昨日のこと嘘やと思ってるん?』
トンッ…。
『え……っ?』
壁に追い詰められ壁ドンされてしまう。
『俺は本気や。俺が絶対落としてやるわ。覚悟しててな?』
『っ…!』
って、朝言われたけど…。
朝食
(からかって遊んでるだけよね。大阪の人だし。芸人だし。騙されないわ。)
私は簓さんを見つめる。
『麻里衣はんどした?そんな見つめられたら照れてまうわ。』
『見つめてません!』
『チッ。主様、離れてください。あの人は危険です。』
『ロノ君どうしたんですか?』
『あの人主様に告白したんすよ!昨日の夜!』
『はぁ!?簓お前手が早すぎやろ!』
『だってこれからどうなるか分からへんやろ。先に先手を打った方がええんや。』
『(╬ ˙-˙ )』麻里衣様担当執事
(あぁ、背後のオーラが怖い…。)
『先手を打たれたか…くそ。白膠木簓め。』
『三郎?どうした?』
『あ、な、なんでもないです!』
(なんなんだ、このモヤモヤは。嫉妬?いやいやいや。ないな。まだ僕は好きだと決まったわけじゃない。)
『お、落ち着きなさいみんな。あの人からかってるだけなのよ。ね?』
『( ≖_≖)』
『そ、そんな顔しないの…。』
『からかってなんかおらん!』
簓さんは立ち上がり、私の方に近付いてくる。
『一目惚れやゆうたやろ?』
サラッと私の髪を人たば掬い、チュッとキスを落とす。
『絶対にものにするで。』
『っ…!』
『失礼。簓くん。』
『わっ!』
ルカスに手を引かれてルカスの後ろに隠れる。
『この方は我々の主様だよ。そう簡単に誰かに渡さない。』
『へぇ?その言い方だとあんたら執事は主様のことが好きなんか?執事としてどうなんそれ?』
『主従関係でも、1人の男としても私は主様のことを愛しているよ。』
(さ、サラッと言いやがった!)
『そもそも、主様と私達は何年も一緒にいるんだ。ぽっと出の人に渡すつもりはないよ。』
『言うてくれるやんか。ぽっと出言うけど、俺と麻里衣はんは同じ世界で暮らしてるんや。俺は大阪住みやけど、行こうと思えば東京まで会いに行く。それか、本気で惚れさせて麻里衣はんが来てくれるよう仕向けるだけや。』
『っ……。』
『:(´◉ᾥ◉`):ウグッ』
同じ世界で暮らしているというワードに全執事にダメージ。
『俺は譲らんで。欲しいものは手に入れたいんや。』
『お姉ちゃんも罪なんだから〜こんなイケメン惚れさせちゃって。』
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『茶化すんじゃないの、百合菜。』
(あぁ、どうしよう。収拾つかなくなる…よし。)
私は席を立つ。
『お?どこ行くん?』
『……すぅ…。=͟͟͞͞( ˙-˙ )ง』
私はその場から逃げる。
『ん?食後の運動か?ええで。乗ったる!』
俺は麻里衣はんを追いかける。
『お姉ちゃん頑張ってー!』
『簓待てや!女の子過剰に追ったらあかん!』
簓さんの後に盧笙さんが続く。
『主様に告白ぅ!?しかも髪にキスとか…。ふざけてんすかあいつ!』
『アモン落ち着けって。』
数時間後――。
『はぁ、はぁ、ここまでくれば…。』
『お困りですか?』
『あ、貴方は…!』
『夢野幻太郎です。』
『夢野、さん、えっと…。』
『安心して下さい。貴方を捕まえに来たわけじゃありませんから。さ、こっちに。』
『麻里衣はん待てやー!』
すぐ近くに声が聞こえる。
『あ、ありがとうございます!』
夢野さんの手を取り裏山まで逃げる。
裏山にて
『ゆ、夢野さ…。』
『し、静かに。』
木の影に隠れる。夢野さんに後ろから抱き締められ、口を手で塞がれる。
『…ふぅ。どうやら巻いたようですね。』
『は、はい。ありがとうございます。』
グッ。
『え、あの?』
『捕まってしまいましたね。私に。』
『は…?』
グイッ!
『わっ!』
手をグイッと引かれ夢野さんの硬い胸板に手をつく。
『先程の言葉は嘘です。私、嘘をついて相手がどれだけ信じるか実験するのが趣味なんです。』
『じゃあ、つまり…。』
『貴方を狙う男の1人ということですね。』
(ダメだ、味方が居ない…!)
一方百合菜は…。
『なぁ、あんた、百合菜、だったか?』
『だ、帝統、さん?』
食堂に残ってた私は帝統さんに話しかけられる。
『同い年なんだ。呼び捨てで読んでくれ。タメでいい。』
『だ、帝統…君。』
『おう。その…ちょっと話さねぇ?』
『っ…!う、うん。』
『あんた、面白そうだし俺と性格も合いそうだから…ちょっと話してみたくてな。』
『わ、私も……みんなと仲良くなりたいから…。』
『じゃあ、庭に行こうぜ!天気もいいし。』
『う、うん!』
こちらもいい雰囲気……♡♡
『この薔薇アモンが育てたの。』
『へぇ!綺麗だな!』
『でしょ?アモンは薔薇が大好きなんだ。』
『なぁ、執事の話もいいけど、俺は百合菜の話が聞きたい。好きな物とか、好きなこと…俺に教えてくれねぇか?』
『も、もちろん。私は身体を動かすことが好きだから鬼ごっこしたり、するのが好き、かな?好きな食べ物は甘いものとか好き、かな?』
『いいなぁ、それ、なぁ、もっと教えてくれよ!』
『もちろん!』
2人は共通の趣味により仲良くなった。
とはいえまだ恋愛には発展しなさそう。
『ゆ、夢野さん離してくださ……』
『白膠木簓さんのように下の名前で呼んでください。幻太郎。と。』
『っ……。』
『じゃないと離してあげませんよ?』
『っ、げ、げ……。幻太郎……サン…。』
『はい、よく出来ました。』
『は、離してくれないんですか?』
『嘘です♪』
(ユーハンと同じ声なのに全然違う!
こうなったら自力で……。)
私は何とか抵抗する。
『小生も男なのでね…力には自信があるんですよ。貴方1人捕まえておくくらい簡単です。』
『幻太郎さ……っ。』
『あ、いたな!』
『『!?』』
『って、何イチャついてんねん!』
『簓さん、邪魔しないで頂けます?』
(今だ!)
力が怯んだ隙に私は幻太郎さんから離れる。
シュバッ=͟͟͞͞( ⊃ᐛ∩)
『はぁ、はぁ……。』
『鬼ごっこ再開や。よし、じゃあ捕まえた人が麻里衣はんの事好きにできるってことにしよう。』
『勝手に決めないでください!』
『ほないくで?』
『ひぃー!!助けて百合菜ー!!』
一方百合菜は……。
『あー!また負けた!』
『百合菜お前弱いなぁ!』
『もう1回!』
団欒室でトランプしていた。
(今お姉ちゃんの声が聞こえたような気がしたけど、気の所為か!)
※姉を見捨てた妹w
『もう体力が限界だわ…。屋敷のどこかに隠れましょう。昨日教えたばっかだし覚えてないわよね。』
私は2階の書庫に隠れる。
『追っ手が来なくなるまでここで――』
『あ…。』
『え?あ、先約がいたのね…。えっと、確か君は山田三郎君だったかしら。』
『あ、あぁ。』
『書庫で勉強?偉いわね。』
『べ、別に…。沢山本があるから気になって…。』
『ここにはフェネスの選んだ本が沢山あるわよ。良かったら読んでみて?』
『あ、あぁ…。』
(面倒見がいいな…。妹がいるだけある。)
『それはそうと…麻里衣…は追われてたんじゃないのか?』
『あー…そ、そうね。だから追っ手が来なくなるまでここで隠れてようと思って。』
『……。それなら、僕が匿ってやる。』
『え?』
『疲れてたんだろ?少し休めよ。』
『三郎君…。』
『べ、別にお前の為じゃない…。心配なんてしてないからな!』
『ふふっ。えぇ。ありがとう。』
私は三郎君の隣に座る。
『……。』
(沢山走った、から眠くなってきた…。)
こてんっ。
『…寝てる。危機感無さすぎだろ。僕は一応男だぞ。』
『すぅ、すぅ…。』
『…はぁ。まぁでも…。他の奴らと比べて頭は良さそうだし…。気が向いたら敬語で話してやるよ。』
(そうだ。ただ面倒見がよくて、一兄みたいだから気になってるだけ。この想いは恋なんかじゃない。)
数時間後――。
『ん、ふわぁ…。』
『起きたか。』
『あれ、寝ちゃったのね、私、あれ?これ…』
『風邪引くと思って僕の上着をかけただけだ。』
『三郎君が…?』
『お、お前の為じゃない。匿ってやるって言ったのは僕だし風邪引かれたら困るからだ。』
『クスッ。』
『な、何笑ってんだよ。』
『いいえ、ごめんなさいね。ありがとうっ。三郎君。』
私はニコッと微笑む。
ドクンっ!
『っ……?』
(何だ…?この気持ちは…初めてだ。胸が、ドキドキして、苦しい…。麻里衣を見てると胸が…。)
『三郎君?どうしたの?』
『っ…!』
僕は顔を真っ赤にしてその場から逃げ出す。
恋に落ちてゆく。麻里衣と百合菜の恋の魔力にかけられる。
『なぁ、百合菜。』
『帝統…?』
『これがどんな想いなのかは分からねぇけど、俺…。』
魔法にかけられる。
『これが、恋…?僕は…っ。』
自覚してゆく。恋の始まり。
『こら簓!女の子追いかけ回すな!』
『なんやねん盧笙!もしやお前も…?』
『はぁ?何言ってんねん。俺はお前とライバルになるつもりないで!』
『そんなこというてもわからんで?』
『まだ会って間もないんや。まだ好きとかは早いわ。』
まだ自覚しない…恋の予感。
次回
第4話 恋の自覚症状!!
『へぇ?三郎は麻里衣のことを好きになったのか。』
『呼び捨てにするな!麻里姉はお前ごときが呼び捨てにしていい相手じゃないんだよ!』
『三郎が…麻里衣さんを…。』
『兄ちゃん?どうかした?』
『え?いや…なんでも、ねぇ。』
おっと、BusterBrosの山田家三兄弟雲行きが…。
『どいつもこいつもガキだな。簡単に惚れやがって。』
『お前も例外じゃないだろ。恋っていうのは急になるものだろ。』
『ふむ、姉の麻里衣と百合菜のどちらかと恋に落ちると作者は言っていたな。』
『俺たちをどうするつもりなんだろうな、作者は。』
MAD TRIGGER CREWはまだ恋の予感はならなそう。
『えぇ?幻太郎まりーちゃんにアタックしたの?昨日はそんな雰囲気なかったのに?』
『ふふ、乱数と私はライバルということになりますねぇ?』
『むぅ。でもボク負けないよ?』
『えぇ。望むところです。ところで、帝統は百合菜さんと楽しそうに話してたようですが…。』
『…少しだけ、意識してるかもしんねぇ。
麻里衣とは違ったかわいさがあるっつーか。』
『『へぇ…?』』
『なんだよその顔!』
FlingPosseの3人もいい感じ……♡
『ジャケットを着てないのにあの二人には怖さを全く感じない…これって、運命、だよな?』
『一二三が女性を怖がらないなんて…成長したな。一二三。でも、無理しなくていいんだぞ。まだちゃんと話してないんだし。』
『うん、そうだね。ところで、独歩君はあの二人のどっちが好きなのかな?』
『は、はぁ?俺は別に…。』
『言っちゃえよどぽちん!』
『急にジャケット脱ぐなよな…ウザ一二三に戻った。』
『ウザイとか言うなよどぽちん〜。』
『まぁまぁ、お二人とも。とにかく話さないことには相手の人柄は掴めないものですよ。』
『『先生…。』』
麻天狼が恋するのは一体双子のどちらか…。
『自分は、麻里衣さんのことが気になってる感じっす。』
『へぇ、姉の方か。まぁたしかに大人っぽいな。』
『十四は年上が好きなのか。へぇー?』
『なんスかその顔は〜!もっとちゃんと真剣に聞いてくださいっすよぉ。』
『空却はどうなんだ?』
『あ?別にまだよくわかんねぇよ。ただ…。
姉の方には何かあるのは感じてる。』
『それって、霊的なものっすか!?』
『近いうちに祓ってやらねぇとな…。』
おっと、Bad Ass Temple斜め上の展開…。
『せやなぁ、麻里衣はんの好きなとこかぁ。
キリないわなぁ。』
『はぁ、女の子追いかけ回して嫌われたな、お前。』
『き、嫌われた!?ショックやー!』
『はぁ…女の子は繊細なんや。大事に扱え。』
『流石教師だな。女子生徒もそんな風に誑かしてんのか?』
『嫌な言い方すんな。零。』
どついたれ本舗は1人だけ過激派
これが今の恋愛状況です!
次回もお楽しみに♡
コメント
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みぅ🤍🥀です。第3話、奪い合い大合戦、一気に読んだよ〜! 朝から壁ドン&髪にキスとか、簓さん本気すぎでしょ…!そしてまさかの幻太郎さんの「嘘でした」からの捕獲作戦、ズルすぎて好き(笑)。三郎が上着かけて照れて逃げるシーン、なんか胸がぎゅってなった…。 百合菜と帝統のほのぼのペアも微笑ましくて、もう推しが増えすぎて困ってる( ; ; ) 次回、三兄弟の雲行きがすごく気になるよ…!