テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
×××武器(短刀🗡️)練習
裏でついたあだ名
”白銀の刃姫”(はくぎんのじんき )
夕方。
任務後のキャンプ地。
みんなが休んでいる中――
×××だけ、少し離れた岩場に立っていた。
手には。
小さな短刀。
キラリと光る刃。
キルア「……ん?」
遠くから気づく。
「あいつ、なにしてんだ?」
ゴン「練習かな?」
クラピカ「……武器か」
―――――――――――――
×××は、静かに構える。
呼吸、整える。
「……」
次の瞬間。
シュッ!!
一歩。
ヒュン!!
刃が走る。
岩に向かって、正確な一撃。
カンッ!!
浅い。
「……まだ……」
小さく呟く。
もう一度。
シュッ!
ガンッ!!
今度は、少し深く。
でも、納得していない顔。
「……遅い……」
何度も。
何度も。
汗をかきながら、繰り返す。
―――――――――――――
それを、木陰から見ているキルア。
キルア(……あいつ)
(体調戻ったばっかなのに……)
我慢できず、近づく。
「おい」
×××「……あ」
振り向く。
少し照れる。
「……見てた……?」
キルア「当たり前だろ」
腕組み。
「なんで急に短刀?」
×××は、少し考えてから。
「……近距離……もっと強くなりたい」
「……キルアみたいに……速く……」
キルア「……」
一瞬、照れる。
「……俺基準にすんなよ」
でも、ちょっと嬉しい。
―――――――――――――
キルア、短刀を見る。
「貸せ」
×××「……?」
素直に渡す。
キルアは軽く構える。
「いいか」
「力じゃなくて、流れだ」
シュッ。
最小限の動き。
なのに――
岩に、深い傷。
×××「……!」
目、きらっとする。
「……すごい……」
キルア「ほら」
返す。
「やってみろ」
―――――――――――――
×××、真似する。
姿勢、調整。
呼吸。
「……ふぅ……」
シュッ!!
さっきより、速い。
ガンッ!!
岩に、はっきりした切れ目。
ゴン「うわ!上手くなってる!」
レオリオ「成長早すぎだろ!」
クラピカ「……集中力が異常だ」
×××、少しだけ口元ゆるむ。
「……できた……」
キルア「まだだ」
後ろから、そっと手を添える。
「ここ、もっとこう」
距離、近い。
×××「……!」
ちょっとドキッ。
でも集中。
「……こう……?」
キルア「そう」
「そのまま」
シュッ!!
―――――バキッ!!
岩、真っ二つ。
全員「「「!?」」」
ゴン「割れたーーー!!!」
レオリオ「短刀で!?!?」
クラピカ「……規格外だな」
×××「……」
きょとん。
「……壊れた……」
キルア「違ぇよ」
苦笑。
「成功だ」
ぽん、と頭をなでる。
「才能ある」
×××「……ほんと……?」
キルア「ほんと」
即答。
―――――――――――――
夜。
焚き火のそば。
×××は短刀を丁寧に拭いている。
大事そうに。
キルア、横に座る。
「……続けんのか?」
×××「……うん」
「……キルアと……並びたい」
キルア「……っ」
少し黙る。
照れて、そっぽ向く。
「……もう十分並んでるけどな」
×××、にへっと笑う。
「……もっと……強くなる」
「……守れるように……」
キルア「……俺もな」
静かに言う。
「一緒に強くなろうぜ」
×××「……うん」
短刀は、月明かりに照らされて光っていた。
それは――
×××が、過去を越えて
未来へ進むための、新しい“武器”。
翌日・昼。
人気のない岩場。
修行用の広いスペース。
地面には、無数の傷跡。
今まで、何度も訓練してきた場所。
キルアは、軽く首を回す。
「……今日は、本気でいくぞ」
×××は、短刀を握りしめて、静かに頷く。
「……うん」
「……手加減……しない」
ゴン「おおー!ガチだ!」
レオリオ「ケンカすんなよー?」
クラピカ「……勝負だな」
―――――――――――――
二人、向かい合う。
距離、5メートル。
風が吹く。
葉が舞う。
沈黙。
キルア(……速さなら俺)
(でも……油断したら終わる)
×××(……キルア……速い)
(……でも……見える)
一瞬。
――動いた。
ドンッ!!
同時。
キルア、地面を蹴る。
雷のようなスピード。
「っ!」
一気に懐へ。
×××、反応。
体をひねりながら、短刀を走らせる。
カンッ!!
火花。
キルア「チッ!」
かわす。
背後へ回る。
「もらっ――」
×××、止まらない。
振り向かずに、後ろ蹴り。
ドゴッ!!
キルア「ぐっ!?」
吹き飛ぶ。
ゴン「え!?当たった!?」
レオリオ「マジかよ!」
クラピカ(……読み切っている)
―――――――――――――
キルア、すぐ立つ。
口元に笑み。
「……やるじゃん」
「でも、ここからだ」
本気スイッチON。
姿が、消える。
残像。
連続攻撃。
シュシュシュ!!
×××、目を細める。
「……そこ……」
一歩。
半歩。
最小の動き。
全部、かわす。
さらに――
短刀、低く一閃。
シュッ!!
キルア「っ!!」
ギリギリ回避。
服、切れる。
「マジかよ……!」
―――――――――――――
数分後。
二人とも、息が荒い。
でも。
×××の目は、まだ冷静。
キルアは、少しずつ押されている。
(……くそ)
(……前より、確実に強くなってる……!)
キルア、覚悟。
全力突進。
「いくぞ!!」
×××、正面から受ける。
……逃げない。
ギリ。
寸前でかわし――
キルアの腕を取る。
くるっ。
投げ。
ドン!!!
地面に叩きつける。
キルア「!?!?」
完全に決まった。
短刀が、キルアの首元で止まる。
ぴたり。
「……終わり」
静かな声。
―――――――――――――
沈黙。
ゴン「……え」
レオリオ「……勝った?」
クラピカ「……完勝だな」
キルア「………………」
仰向けのまま。
しばらく動かない。
「……マジかよ」
ゆっくり起き上がる。
苦笑。
「……俺、負けた?」
×××、少し慌てる。
「……ご、ごめん……」
「……強く……やりすぎた……?」
キルア「違ぇよ」
立ち上がって、頭ぽん。
「すげーよ」
「完全に、俺より上」
×××「……え……」
目、ぱちぱち。
「……ほんと……?」
キルア「ほんと」
真顔。
「誇れ」
―――――――――――――
ゴン「×××すごーーーい!!」
レオリオ「もう最強じゃねーか!」
クラピカ「……努力の結果だな」
×××、ちょっと照れる。
「……キルアが……教えてくれたから……」
キルア「……っ」
顔赤い。
「……それ言うなよ……」
―――――――――――――
夕方。
二人で並んで座る。
少し疲れた体。
キルア、ぽつり。
「……正直さ」
「負けて悔しいけど」
横を見る。
「……嬉しい」
×××「……?」
「……俺の隣にいるやつが」
「誰より強いって」
×××、少し考えて。
そっと言う。
「……キルアも……私の中で……一番」
キルア「……反則だろ……」
顔、真っ赤。
こうして。
✔ ×××:短刀マスター+最強格
✔ キルア:誇らしさMAX
✔ 周囲:尊死
となったのであった。
夜の路地裏。
湿った空気。
倒れている敵たち。
その中心に、×××は静かに立っていた。
短刀を持つ手は、まったく震えていない。
血がついた刃を、布で拭きながら――
淡々と、いつもの無表情。
まるで、何事もなかったかのように。
⸻
少し離れた場所で見ていたゴンたち。
ゴン「……すご……一瞬だった……」
レオリオ「今の、マジで見えなかったぞ…」
クラピカ「……美しくて、冷たい……まるで白銀だ」
キルアは黙ったまま、×××を見つめていた。
(……やっぱ、俺の×××最強すぎだろ……)
でも、口には出さない。
⸻
その夜からだった。
裏社会で、噂が広まり始めたのは。
⸻
「白い閃光が見えたら、もう終わりだ」
「短刀一本で、部隊を沈めたらしい」
「感情がないみたいな目で……斬るんだ」
「……“白銀の刃姫”(はくぎんのじんき)だ」
⸻
いつの間にか、
その名は恐怖と一緒に語られるようになった。
☑ 出会ったら生きて帰れない
☑ 音もなく現れる
☑ 冷たい瞳の少女
裏社会のブラックリスト最上位。
――白銀の刃姫。
⸻
でも。
朝になると。
ソファで丸くなって眠る×××。
「……ん……ねむい……」
髪ぼさぼさ。
毛布にくるまってる。
ゴン「昨日の人と同一人物!?😂」
レオリオ「ギャップえぐすぎだろ!」
キルアはそっと毛布をかけ直す。
「……風邪ひくなよ」
小さく、笑いながら。
(俺だけが知ってる、この顔)
⸻
戦場では――
❄️ 白銀の刃姫
日常では――
☁️ ねむねむ天使
その二つを持つ、唯一の存在。
×××兼白銀の刃姫の伝説は、
ここから本格的に始まった――。
to be continued…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!