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女の人は外で待っていた永倉と原田に声をかけ、扉をかけてもらった。
「準備が整いました。」
「ご苦労だった。遥さん行きますよ」
「待って。あんまり前が見えてないの」
私はさっきの部屋に連れ戻された。総司が隣に立っていた。いつもよりカッコよく見えた。
「部屋の中で?」
私は部屋の中で殺されると思い、泣くのを我慢していた。
「何がだ!今日はお前達の祝言だ!」
私は顔をあげ、みんなの顔を見てから、総司の顔を見た。
「遥綺麗だよ。ごめんね驚かせて。」
「良かった。そ…うじ…」
「土方さん、また泣いてしまったじゃないですか!」
周りの皆が歳三を攻めていた。
「演技が上手すぎなのですよ」
総司が笑って話していた。
「遥さん!きれいですよ!」
皆のおめでとうとゆう言葉が、凄く目に染みた。
すると勇がいった。
「それでだ、遥と総司。」
「お前ら2人で、妾宅に暮らせ」
「え?いいのですか」
「あぁ、総司もそこで身体を休めながら仕事に入れる時は入ったらいい。」
「ありがとうございます」
皆酒を飲み踊り、誰が主役か分からなくなってくるほどだった。幸せだった。
次の日から荷造りをして、試衛館を後にした。
1864年 6月 8名は京都へ戻るよう言われた。
私はいつ生まれても良いお腹になり、総司を送り出した。そして私が恐れていた事態が起きた。
6月5日深夜に京都で新撰組による尊王攘夷派。天皇を守るために外国勢を排除する思想を持った一派弾圧事件が起きたと情報が入った。周りはそれを池田屋事件と呼ぶ。
最初に乗り込んだのは、近藤勇 沖田総司 永倉新八 藤堂平助 だった。
そこまでの情報と別の便りが入っていた。
勇からだ。総司が戦闘中倒れた。と
平助は額を斬られた。と
それに加え負傷者がたくさん出た。と
私は一瞬時が止まった。このお腹じゃ会いにも行けない。総司生きて!死なないで!だめだよ。総司!
私はその場で意識を失った。隣の家に住んでいる産婆が声をかけてくれた。
「大丈夫かね」
意識を取り戻した私はお腹の横あたりが痛くなり、叫んでしまった。
「痛い」
「生まれるかもしれん、ちょっと待っとれ」
「痛い…んん(はぁはぁ)総司…」私は掃除の名前を呼び、呼吸が苦しくなり、お腹が痛く、我慢の限界が来ていた。