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好きだと。伝わらない怖さを知った。
「もとき、すきだよ」
「うん…..ぼくも。」
どこか虚ろな目。俺は映らない。
それでも俺を欲してはくれてる。。はず。
好きだと。素直に受け取れない怖さを知っていた。
「すきだよ」
と言われても、僕なんか。と。
「…僕もすき。」
せめて僕の口から出たこの言葉は嘘じゃないと信じたい。
「俺たち、このままでいいのかな」
と言われた。
「え、?」
「このままじゃ、元貴を辛くさせちゃうかも」
いやだ。置いていかないで。
なんとかそこでは引き留めたが。結局は何も変わらない。
「元貴、大丈夫?」
「最近忙しいんじゃない、?」
嬉しいのに。どこかの傷跡に染みる。
「「好きなはずなのに。」」
「いたい、ボソッ」
ありがたい言葉たち。なんていらない。
お金もいらない。
僕が欲しいのは孤独をなくす方法だけ。
「ひろと、」
そう呼ぶと、何かを察したようにすぐに口付けを。
「んっ、…はぁっ、 」
・・・
「……あれ、なんで泣いてるの。」
その時自分の眼から水が溢れていることを知った。
「あれ、笑なんでだろッ」
「..元貴、ごめん。」
「やっぱ別れよう。」
唐突だった。
何か言わないと。引き留めないと。
そんなことは思いだけで終わった。
部屋からさっていく若井。
ごめん
「ごめん、ッ泣」
あの日のキスも。あの日のハグも
全ては若井のプレゼントだったのに
僕にはひろとが必要だった。
いなくなってから気づいた。
「僕のことなんか、ッ考えなくてよかったのに、…」
あの日の別れも。きっと若井の優しさだったのだろうな。
僕はあんなにも。愛されていたことに。
今気づいた。
もう、今更遅い。なので神様お願いです。
どうかこれだけは伝えといて。
鐘が鳴り響く。
思い出の公園へと徐に向かう。
「ひろとッ、」
わからないが。口から溢れたこの言葉。
愛とはこんなものではないのか。
「ひろとッッ..!!」
公園へと着くと、そこには若井の姿。
「、もとき、?!」
「わかい、ッ若井ッ !!泣 」
「僕が悪かったッごめんなさいッ」
「もと、ッ」
「僕から離れるなんて言わないでッ」
「ずっとそばにいて、!!」
「…ごめん元貴、俺も元貴と離れたくない」
「もう帰ろうよ、ッ」
家に帰り。ベッドへと転がる。
若井を呼び寄せ二人で眠る。
「あったかい、」
「….笑」
「愛してる。愛してるよ元貴」
ああ、神様。
今頃、僕は僕は
君を愛していた事に気づいたんだ。
あの頃の、あの時の自分が昨日のことのように感じる。
今日は胸を張って言える。
「僕も、ッ 愛してるっ!」
最近短編集ですら長く書いちゃう癖がありまして、なかなか最後まで書けない。
2時に書いてるこれ。寝れない。