ピンポーン
弔くんの部屋のチャイムを押す____
怖い
怒ってる?
大丈夫かな
ドキドキドキドキドキ……
しばらく待ってると
ガチャ
ドアが開く____
『ッ……弔くん久しぶり!』
そう言って弔くんの方を見ると
「り……ん……?」
乱れた髪の毛
よれよれの服
前より、、くまが酷くなった?
……
逃げた私が言うのはあれだけど
2週間ぶりに会う弔くんは
以前とは違った雰囲気で____
弔くんは私を睨み
「何しに来た」
と……。
……頑張れ、私。
『弔くんに会いに……謝りに……』
圧に負けて小さな声で言ってしまう
と
弔くんは、
私の肩を
ガッと持ち
「今更!どの面下げて来てんだよ!他の男と一緒にいたんだろ!?」
なんで知って……
「俺が悪い事もそりゃああるさ!
やりすぎたって反省はしたさ!
したけど凛、お前は!
逃げて他の男とイチャイチャ楽しく過ごしてたんだろう?
……笑わせる」
そう、フッと笑い
私の肩から手をどけ
ダラン
と手を脱力させる
そして
「……なんで、壊れないんだよ」
と。
?
うまく聞き取れなくて
『……ごめんなさい、、本当にごめんなさい、、』
と
答えになってないだろうけど、頭を下げ、
私は謝る____
と
「なんで……」
弔くんは呟く。
「他の物は何でも壊せるのになんで凛だけ……壊れないんだ」
……
悔しい。
逃げてしまった自分が悔しい。
もっと、向き合って
話をちゃんとすればよかった____
ただ、弔くんの言う通りにするんじゃなくて
ちゃんと自分の事、自分の気持ちを
言えばよかったんだ____
そうしたらきっと、____
いっぱい頭に言葉は浮かぶけれど
1番伝えたかったのは
『弔くん、好きだよ……』
「はぁ……?何言ってる」
頑張れ、私。
『弔くん、大好き!』
「……うるさい」
『逃げてごめんなさい……
弔くんに愛されてとても幸せだったけど……
私ッ……もっとたくさんのものを弔くんと見たいの!……グスッ
もっとッ弔くんの大切な人、……ッフ周りのたくさんの人と関わりたい!
弔くんの事もっと知りたいの!ッ……ズッ
……今までもこれからずっとずっと……弔くんと居たい!』
途中泣きながら、
最後まで言い終わると
弔くんは
「あ゛〜〜〜〜〜…………」
そう、言いながら
その場にしゃがみこんでしまった。
コメント
1件