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クラスでは日本はいつも標的だった。笑い声の向こうで、ノートを踏まれ、机に押し付けられる。家庭に帰れば、父親の怒声と拳が待っている。
でも、誰も助けてくれない。アメリカはいつも、ただ見ているだけだった。止めることも、慰めることもせず、ただ冷ややかな瞳でその惨状を追う。
最初、日本はただ耐えていた。泣きながら、笑顔を作りながら、心の中で希望を探していた。
だが、繰り返される暴力は、日本を少しずつ変えていった。
表情は硬く、言葉は尖り、誰にでも冷たくなる。心の奥にある優しさは、次第に無くなっていた。
ある日の放課後。
アメリカは教室の隅からその顔を見た。泣き腫らした目、歪んだ笑み、苛立ちと絶望に塗れた日本の姿。
「……これだ」
心臓が早鐘を打つ。アメリカは、自分でも気づかぬ興奮を覚えた。日本が堕ちていく様子を、ただ見ているだけで満たされる感覚。
その日から、アメリカは日本に何をされることを願うか、心の中で想像するようになった。
日本が苦しむほど、歪んだ笑みを浮かべるアメリカ。
日本は気づかぬまま、より深く傷つき、堕ちていく。
それを見守るアメリカは、心の底から満足し、同時に、恐ろしいほど日本に惹かれていった。
最後、日本はアメリカに小さくつぶやく。
「どうしたら良かったんだよ……!」
アメリカは答えず、ただ指先で日本を撫でた。
冷たい指の感触に、「また殴られるんじゃないか」と日本の心は少し震える。
日に日にボロボロになっていく日本を見るのが1番幸せだ。
今回ちょっと雑。学校始まったから、前よりかは投稿頻度落ちるかも……ではまた!