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緑がかった池
なんて涼しいのでしょう、私は冷たい泥の上に座っている。
あぁなんて美しい。
神様がいるのならきっとここに居る。
私を泥まみれにし、孤独さを感じさせ、容姿だけを美しくした神様。
きっと設定を間違えてしまっただけ、私を作ったのは紛れもなく神様であるはずなのです。
神様は私の設計図を片手に、✕✕ながら書き損じたに違いない
空から降ってくる羽音、池には葉っぱが落ちてきた。
その池には死体が浮いていた。
なにかに憎しみを抱き、狂い果てて死んでしまった女だ。
その女は不気味に笑みを浮かべた。
いや、違う。違うのだ。
それは醜く反射した私だったのだ。