テラーノベル
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ピコン…
鞄の中に2つのスマホ。
そのうちの片方が短い通知と共に鞄の中で 画面が明るくなる。
誰からなんて見なくてもわかる。
だってこの携帯は翔太から与えられた『翔太専用』の携帯だから…。
携帯を取り出し画面を見れば「今どこ」の一言だけ、 返信しようと指を動かしかけた時…
ス|宮舘さん、準備良かったですか?
大丈夫そうでしたら始まりますんでよろしくお願いしますー!!
涼|あっ!はい。
大丈夫です、今行きますね。
スタッフさんに声をかけられ返信しようと持っていた携帯を鞄に戻す。
撮影が終わり戻って確認すると
「どこ」「おい」「無視すな」こんなメッセージばかりが数十件きていた。
GPSで 俺がどこにいるか分かるし、共有スケジュールを見れば何の仕事をしているかも全部把握しているのに…
そして今、返信できないのを翔太は知っていて敢えて聞いてくる。
涼|お疲れ様でした。
ス|お疲れ様でしたー!
スタッフさんに挨拶を済ませ楽屋をでた瞬間、また『翔太専用』の携帯が鳴りそっと鞄越しに撫でる。
1人、誰もいない通路で口元にふっと妖艶な笑みが浮かび 胸の奥が甘く疼く。
この後の事に身体の芯が震えるのを感じながら彼の事を想う。
だから敢えて返信をしない。
駐車場へ向かい帰るためマネージャーの車を探すがそこには見慣れた車があり、彼が 降りてこちらへやって来る。
目の前まて来るとぐっと腕を強く掴み逃がさないように引き寄せられる。
翔|……遅い。何シカトしてんの?何回も連絡したんだけど?なんで返せないわけ?
問いかけてくる声は低く静かに怒りをぶつける
涼|…ごめん、収録中だったから。
涼太は申し訳なさそうな顔をしてみせるが 伏せられた瞳には密かに熱が帯びている。
翔|収録なのは知ってんだよ。
……でも終わったって返すくらいできんじゃねーの?
掴まれた腕にさらに力がこもり手首に痛みが走るけれど翔太はそんな事を気にすることもない
助手席のドアを荒々しく開けそのまま中に押し込まれる。 車の中は適度に冷えていて涼太の大好きな香りで包まれている。
運転席に乗り込む翔太が仄暗い瞳でこちらを見つめたまま、カチリと車のドアをロックした——。
コメント
1件
おお…1話冒頭からもう重い空気感がやばいです🥀💙 涼太さん、翔太の怒りを分かっててわざと返信しないとこ、めちゃくちゃ癖になります…「あえて返信しない」ってとこに涼太さんの計算高さというか、翔太を煽るような甘い疼きが感じられてドキドキします。車に押し込まれてロックされるラスト、次どうなるんですか…! 続き気になりすぎます😭