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木兎さんが目を見開いている、きっとさっきの俺もこんな顔してたんだろうな。


兎「ダメだよあかーし!」


赤「なんでですか?」


兎「だって…あかーしは別に、てかなんでだ!?」


笑いたい訳じゃない、でも笑ってしまう。きっと泣きながら笑うんだから気持ち悪い顔してるんだろうな。


赤「なんでって木兎さんだってそうですよ、他の人からすればたかがバレーボールです…そんなんで死ぬなんて可笑しな話なんですよ。」


兎「ッ…」


赤「でも分かってます。あなたにとってバレーボールは生きる意味で…俺はバレーボールに敵わなくて。」


兎「!そんなことッ」


赤「ありますよ。だからあんたは死ぬんでしょう?だって俺がバレーに勝てたなら、木兎さんは俺を選んで生きてくれるでしょ?」


沈黙が苦しい、即答で俺を選んで欲しいなんて烏滸がましいことは言わないけど。


そんな顔は無いですよ…


赤「木兎さんが死ぬなら俺も死にます。俺にとって木兎さんは、木兎さんにとってのバレーと同じ位大切なんです。


だからッあんた”が死ッなら俺”‘も死ぬ”!」


嗚咽が気持ち悪い、木兎さんに対して口も悪いし、落ち着けない。涙で木兎さん顔が見えなくてよかった、どんな表情をしてても辛くなるだけだ。


兎「ごめんあかあーし…」


赤「謝らないで下さい、俺が辛いです。」


兎「でも…あかーしやりたい事があるって…」


ありますよそりゃ、来年のインハイも春高も優勝したいし、大学でたら本に関わる仕事がしたい。

でもそれ以上に…


赤「木兎さん、心中って知ってます?」


兎「なにそれ?」



赤「思い合った人達が合意の上で来世に期待を込めて、、今世では一緒になれないから来世で一緒になる為に共に死ぬんです。」


あなたと居たいから。


さっきの告白で分かったんだ、今世で俺達は男同士だから…


赤「木兎さん、俺と心中してくれませんか? 」


兎「!だからダメだってばッ」


赤「じゃああなたも死なないでくださいッ!」


兎「…それは」


嗚呼しょぼくれさせたかな、でも嫌だ。


我儘でごめんなさい、迷惑ですよね、でも


でも、許してください。


例えあなた以外の誰とも逢えなくなったとしても、世界が俺とあなただけになったとしても。


赤「俺はあなたと居たいんです。あなたはどうしたいですか?」


兎「…俺はッ」


黄色い目が涙で光る。


やめてくださいよ、俺はあなたの光をいっぱいに反射するあの笑った目が好きなんです。


だから


赤「そんな顔しないでください。」


兎「あかーしだって」


目元を拭うとまだ涙が零れていた。


赤「あれ?おかしいな(笑 )今日泣いてばっかりですね、情けない。」


兎「そんなことないよ…ねぇ俺あかーしのこと大好き。だからずっと一緒にいたいし、でも死んで欲しくないよ。 」


赤「俺だってそうです。」


兎「ねぇあかーし、本当にいいの?」


赤「…本音を言えばまだ生きたいです。でも俺は木兎さんと生きていたい。

だから来世に願うんです。 」


兎「いいの?」


赤「はい、もちろんです。

木兎…光太郎さん、俺と心中してくれませんか? 」

兎「…うん!」


赤「木兎さん、あなたが好きです。ずっと好きです。来世は絶対俺女に生まれ変わるので、来世は、来世こそは

“ずっと”一緒に居てください。」

兎「はい!」


その顔が見れてよかったです。

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