この作品はいかがでしたか?
203
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竜胆: 「…………そうだったんだ…..」
ギュッ..
蘭: 「…ッ…..! …..え…..」
兄貴は、俺が抱きしめるとなんで抱きしめたのか分からないような、目をして突っ立っている。
竜胆: 「兄ちゃん、辛かったよね…..怖かったよね…….寂しかったよね…………ごめん、兄ちゃん。
“もっと俺が早く気づいてあげれば良かったよね”
プレッシャーなんてかけちゃったから………
その瞬間、瞬きすると目の前が天井、左下には兄貴の髪の毛があるのがわかる。
兄貴は俺を優しく抱きしめながら、勢いよく押し倒したのだ。
蘭: 「ううん、違う…..竜胆のせいじゃないッ…..俺が…..兄ちゃんがぁッ…….兄貴がッ………. 」
そう泣きながら兄貴は言う。
竜胆: 「兄ちゃんのせいでもないよ、これは、病気のせい。誰も悪くない。」
蘭: 「…….へッ….?」
竜胆: 「全部ッ、ぜぇーーーーーんぶ!病気が悪い!」 ニコ
竜胆: 「だから、兄ちゃんは悪くない!」
蘭: 「りんッどうッ、…….あ”ぁ”ー!」
そう言いながら兄貴は思いっきり泣いた。泣きたい時に、泣くのが1番いい….。そう思いながら俺は兄貴の頭をゆっくりゆっくり撫でてあげた。
蘭: 「竜胆は優しいねッ……」 ニコッ
そう笑う兄貴がなんとも言えないくらい大好きだ。
蘭: 「…でもね、竜胆、もうひとつ隠し事してたの!つい最近の話〜」
今度は嬉しそうに言った。心配すんじゃなかったと心の中でそう思う。 笑
蘭: 「実はね〜………
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気になる~