「いい写りだと言われたのは嬉しいが、本当にこのままでいいのだろうか」
順調すぎるほどに進んだ撮影は、早めに終わってしまった。
このあとの予定がない 透子(とおこ)は、学校に向かおうとも思ったのだが、すでに夕暮れ時であり、川沿いを歩いている。
学校で『仲間』と呼べる存在ができてから、毎日が楽しくなった。
仲間と一緒に過ごしている時間だけでなく、仕事をするときでも、それは伝わっているようだ。
とくに、不満そうな顔ばかりしていたマネージャーの 碓井(うすい)さんは、もともと明るい性格がさらに明るくなった。
無邪気、と言ったほうが正しいのかもしれないが。
「私も、変わったのだろうか。ひとりだけで過ごしていたときのほうが、強かったのではないだろうか」
もう2日後にせまっている、海外行きがかかった最終オーディション。
そのための指導や仕事の間はプロの自覚を持ち、無我夢中に*****************
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